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ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災による損害額は2020年1月末に確定する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年1月9日配信
【火災による「アドミラル・クズネツォフ」の正確な被害額は1月末に判明する】
モスクワ、1月9日、インタファクス-AVN

火災による航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の正確な被害額は1月末に確定する。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは報道陣へ伝えた。


「損害は、もちろん有ります。
それがどの程度になるのか、私共は、未だ御話しする事は出来ません。
未だ艦の詳細な調査作業が完了しておりませんので。
ですが、購入及び設置する機器の観点から見れば、それは、事実上、近代化の予算により全て提供されます」
ラフマノフ
は話した。

正確な被害額は、委員会の作業が完了する1月末には判明すると彼は述べた。

(2019年)12月、産業貿易省のトップ、デニス・マントゥロフは、被害総額は2020年第1四半期末にならなければ明確にはならないと述べた。

(2019年)12月16日、アレクセイ・ラフマノフは、「アドミラル・クズネツォフ」は火災の結果による致命的な損傷は被っておらず、修復され、海軍へ復帰すると『インタファクス』へ話した。
「艦は浮いているじゃないですか。
安定性も失われていませんしね。
つまり、(艦は)生きているという事ですよ」
『統合造船業営団』
トップは話した。

航空母艦は2022年にロシア北方艦隊へ復帰しなければならなかった。

12月12日、ムルマンスク工場で修理中の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」で火災が発生した。
予備データによると、火災は溶接作業中に起こった。
それは一昼夜で消火された。
火災の結果、2名が死亡し、更に14名が負傷した。

航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」における火災の事実は、ロシア連邦刑法第216条(建設或いは他の作業を実施する際の安全規則違反)に基づいて刑事告発された。
以前、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、火災の原因は人的要因かもしれないと『インタファクス』へ話した。
「事故は、規定された調整溶接作業を実行する際に発生しました。
下部甲板で酸化物の落下が起こりました。
この甲板に存在していた解体された機器及び可燃性液体に関連して局所火災が発生しました。
残されていた解体された機器、可燃物あるいは液体が原因により火災が発生した可能性は排除されません。
これは人的要因です」
ラフマノフ
は話した。

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』は、2018年4月に航空母艦の技術的準備状態の回復及び近代化の国家契約を軍と締結した。

重航空巡洋艦は1982年に黒海造船工場の船台で起工された。
艦は50機以上の飛行装置を搭載できる。
伝えられているように、近代化中に「アドミラル・クズネツォフ」は、対空防衛複合体「パーンツィリ」の海上版、新たなボイラー、ポンプ、新たな飛行システム及び通信システムを得る。
艦には、主動力タービンの追加修理が控えている。

「アドミラル・クズネツォフ」は、2017年2月に地中海からセヴェロモルスクへ戻ってきた。
ロシア海軍の歴史上初めて、艦上戦闘機Su-33及びは戦闘動作を行なった。
公式データによると、「アドミラル・クズネツォフ」は、航海中に2機の艦上戦闘機を失った。
事故は着艦へのアプローチの際に発生し、飛行士は脱出した。

2018年10月30日未明、第82艦船修理工場(ムルマンスク、ロスリャコヴォ村)に在った世界最大の浮きドックの1つであるPD-50は、「アドミラル・クズネツォフ」を出渠させる際に沈没した。
事故の結果、浮きドッククレーンの1つが航空母艦の甲板へ落下した。



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2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、ムルマンスク第35艦船修理工場で近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)]
火災は24時間以内に鎮火されましたが、乗組員の士官2名が死亡し、他に14名が火災発生時の有毒ガスによる中毒で入院しました。

今回の火災により、「アドミラル・クズネツォフ」は第1発電機区画が全焼しましたが、致命的な損傷は受けておらず、修理及び近代化改装作業は続行されます。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、2019年12月12日の火災により致命的な損傷は受けておらず、修復及び近代化されて復帰する]

今回の火災による「アドミラル・クズネツォフ」の損害額は未だ算定されていませんが、『コメルサント』は2019年12月18日に、その損害額が950億ルーブルになると報じました。
『コメルサント』より
2019年12月18日19時50分配信
【情報筋は「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害を950億ルーブルと評価した】

翌12月19日、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、『コメルサント』の報道を完全に否定しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災による損害額は950億ルーブルにはならない]
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