大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフはブルガリアで修理を行なう
- カテゴリ:ロシアの揚陸艦



『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【「ツェーザリ・クニコフ」は来年に修理の為ブルガリアへ行く】
2012年12月12日
黒海艦隊の大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は、2013年3月にセヴァストーポリを去り、ブルガリアで修理を行なう。
『中央海軍ポータル』は、黒海艦隊の情報提供者より伝えられた。
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」の修理は、ヴァルナの艦船修理工場「フロートスキー・アルセナル」で予定されている。
艦は工場で中規模修理と近代化を行ない、この作業には2年掛かるだろう。
修理は、ブルガリアの旧ソヴィエト社会主義共和国連邦に対する国家債務の勘定で行なわれる。
同時期、ヴァルナには、クロンシュタットから練習艦「ペレコプ」が修理の為に到着するだろう。
2012年10月、「フロートスキー・アルセナル」は、「ペレコプ」と同型の練習艦「スモーリヌイ」の中規模修理を完了し、現在はノヴォロシースク海軍基地に滞在している。
一部の報道によると、2013年に練習艦「スモーリヌイ」は、ロシアの発注によりサンナゼールで建造されている「ミストラル」型揚陸ドック艦「ウラジオストク」の乗組員のフランス海軍将兵による訓練の為、トゥーロンにおいて宿泊施設として提供される。
プロジェクト775/II大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(1989年5月10日までBDK-64)は、1986年にポーランドのグダニスク造船所で建造された。
セヴァストーポリに駐留する黒海艦隊の海洋揚陸部隊の編制へ加入した。
[大型揚陸艦プロジェクト775の簡単な戦術-技術特性]
満載排水量-4000トン以上
主要寸法:全長-約112メートル、幅-15メートル、吃水-4.4メートル
最大速力-18ノット、航行範囲-12ノットで約6000海里
自立行動期間-30日
乗組員-15名の士官を含め約100名
兵装-2基の57mm砲装置AK-725

2基の反応火力一斉射撃システム「グラート-M」122mm発射装置MS-73

揚陸部隊収容能力-10輌の戦車と約300名の兵員
記事中で触れられていますが、大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」の他に、既にバルト艦隊の練習艦「スモーリヌイ」がヴァルナでの修理を完了してノヴォロシースクへ移動しており、来年にはバルト艦隊の練習艦「ペレコプ」がブルガリアで修理されます。
練習艦「スモーリヌイ」

練習艦「ペレコプ」

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
2012年11月27日
【練習艦「ペレコプ」は2013年に修理の為ブルガリアへ出発する】
2012年12月5日
【修理された練習艦「スモーリヌイ」はノヴォロシースクへ移動した】
これらの艦の修理は、ブルガリアの旧ソ連に対する債務返済の一環として行なわれます。
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は、2008年8月の南オセチア紛争に参加しています。
8月9-10日には、アブハジアへの空挺部隊輸送途中にグルジア海軍の襲撃を受けています。
(直接には戦闘へ参加していませんが)
[アブハジア沖の海上戦闘(2008年8月9~10日)とセルゲイ・メニャイロ中将]
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