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ロシア海軍はベリエフA-42対潜水陸両用機を採用しない

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『イズベスチヤ』より
2012年12月14日0時1分配信
【(ロシア)国防省は水陸両用機A-42を拒否した】

Be-200の軍用派生型は、(ロシア)海軍の最低の必要条件しか満たしていない。


ロシア海軍は、新たな遠距離活動用水陸両用航空機A-42を拒否した。
(ロシア)海軍総司令部が『イズベスチヤ』へ通知した所によると、(ロシア)軍当局は、ベリエフ記念タガンログ航空科学技術複合体への研究開発の為の資金拠出の停止を確認した。

事実上、これはロシアのジェット水陸両用航空隊の閉鎖を意味している。

「水陸両用機プロジェクトへの資金拠出は、2011年に停止されました。
問題は、ベリエフがもはや資金供給作業について報告しておらず、私共も、事前に結果を知っていない事です」

対談者は『イズベスチヤ』に対し指摘した。

A-42は、非常事態省の森林火災を消す航空機として知られているBe-200の軍用の同類機である。
水陸両用機の捜索救助バージョンの開発契約は、軍とベリエフ記念タガンログ航空科学技術複合体との間で1988年に締結された。
しかし、作業は4半世紀後にも完了しておらず、今となっては完了の見込みは無い。

しかし、ベリエフ記念タガンログ航空科学技術複合体の代理人は、匿名を条件に『イズベスチヤ』へ表明した。
プロジェクトを続行する準備は完全に整っている事を。

「私共の活動は、明確な必要条件が作られる事によってのみ可能です。
業界全てが条件に協力して取り組んでおり、これを行うことができます-業界全てで作り上げます」

彼は、こう話したが、開発のアイデアについては示さなかった。

2006年、ベリエフ記念タガンログ航空科学技術複合体は、最初の試作航空機を提示し、一連の研究開発について報告した。
当初、国防省は、これに満足し、242万ルーブルの研究開発契約を締結した。
しかし、2010年、軍当局は、このプロジェクトには将来性が無い事を考慮し、翌年からの資金拠出を停止した。

更に国防省は、ベリエフ記念タガンログ航空科学技術複合体への訴訟を準備している。
不満足な作業に費やされた21万ルーブルをきっちりと回収する必要の為に。
今年11月28日、裁判所は、この訴訟を考慮し、製造工場から10万ルーブルの徴収を決定した。

長期防衛発注計画には、2015年までに時代遅れのBe-12を置き換える為、5機のA-42が編制に参加すると記されている。
確かに、海洋飛行士は、A-42プロジェクトは、現在の水陸両用機戦力を失わせると考えている。

「私は軍用については存じ上げておりませんが、非常事態省のBe-200は失敗作です。
機体は、取り扱いが非常に難しいのです。
機器の保守整備は、耐水保護が施されているが故に、エンジン内部を見る事は非常に困難となっております。
着水速度は非常に高く、動揺による影響を受けないように常に機体を監視する必要が有ります。
また、離着陸時には、非常に大量の燃料消費が必要なのです」

パイロットの1人は言った。

彼は、Be-200は一点においては優れていると付け加えた-12立方メートルの水を輸送できる事が。
それは、カナダターボプロップ水陸両用機CL-315のほぼ2倍であるが、燃料消費量や保守整備コストは、それ以上である。
緊急事態省のスタッフは、昨年のギリシャの火災において両タイプの航空機が一緒に活動した事例から学んだ。

軍事史家で海軍関連著書を執筆しているマクシム・トカレフ氏は、『イズベスチヤ』に対し、日本と中国を除く全世界は、大型の水陸両用機を使用していない事を想起させた。
多くの技術的問題、技術特性の低さと燃料消費の高さ故に。
ロシアに気象や海象条件が近いアメリカカナダは、大型の捜索救助ヘリコプターを使用している。

「小川で遭難した船舶の乗組員の為、陸上配置の哨戒航空機には、集合的な救助手段として、ヘリコプターでの避難を待つ間の食糧と医薬品のセットを有する自己拡張筏が有ります。
これでは、水陸両用機は必要ないでしょう」

専門家は説明した。

ウラジーミル・ザハロフ予備役少将の見解は、トカレフ氏とは異なる。

「最初のソヴィエトの水陸両用機Be-12は、1960年代に製作されましたが、非常に優れている有用な機体であり、今も就役しています。
捜索救助任務級の水陸両用機は、掛け替えのない行動半径を持っており、ヘリコプターの行動半径を越えています」

提督は『イズベスチヤ』に話した。

元々の発注によると、A-42は、純粋な救助航空機だった。
2008年、ベリエフ記念タガンログ航空科学技術複合体国防省は、それを汎用機とする事を決定した-輸送機、救助機、対潜機として。

このプロジェクトの為、胴体内の装備は、特別な対潜機器及び救助機器、輸送コンテナに変更でき、貨物は投下する事が出来る。
任務に応じてコンテナは変更できる。
コンテナの無い輸送機ヴァージョンの機体が提案されている。


【株式会社「G.M.ベリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体」公式サイト】

今年9月7日、ベリエフA-42水陸両用機の開発元のベリエフ記念タガンログ航空科学技術複合体は、同社のA-42ロシア国防省の新たな対潜航空機の入札に参加すると表明しました。
[ロシア海軍、ベリエフA-42対潜水陸両用機を採用?]


ベリエフが開発した水陸両用機A-42は、ソ連邦時代末期に開発されたA-40「アリバトロース」の改良型です。
[水陸両用航空機A-40「アリバトロース」]
全幅:42.50m
全長:45.70m
全高:11.07m
翼面積:200.0平方m
自重量:440000kg
通常離陸重量:86000kg
最大離陸重量:90000kg
内部燃料搭載量:35000kg
エンジン:PNPPアヴィアドヴィガテリD-30TKPVターボファンエンジン(メイン、推力117.68kN)×2
クリモフRD-40Kターボジェットエンジン(補助、推力24.52kN)×2
最大速度:800km/h
巡航速度:720km/h
航続距離:5500km
4000km(ペイロード搭載時)
実用上昇限度:13000m
哨戒時間:12時間
乗員:4名
最大兵装搭載量:6000kg

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A-40「アリバトロース」は、ベリエフBe-12対潜飛行艇などの代替として1980年代に開発されましたが、ソ連邦解体後の財政難により、試作機が2機製造されただけに終わりました。


その改良型A-42も、今回の記事によれば、ロシア海軍に採用される可能性は無さそうです。
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[水陸両用航空機A-42]
全幅:42.50m
全長:45.70m
全高:11.07m
翼面積:200.0平方m
自重量:440000kg
通常離陸重量:86000kg
最大離陸重量:90000kg
内部燃料搭載量:35000kg
エンジン:PNPPアヴィアドヴィガテリD-30TKPVターボファンエンジン(メイン、推力117.68kN)×2
クリモフRD-40Kターボジェットエンジン(補助、推力24.52kN)×2
最大速度:800km/h
巡航速度:720km/h
航続距離:5500km
4000km(ペイロード搭載時)
実用上昇限度:13000m
哨戒時間:12時間
乗員:4名

【「ギドアヴィアサロン-2008」のA-42】


ベリエフ以外では、ロシア海軍の為の新たな対潜航空機として、ツポレフ旅客機Tu-214の対潜型を提案しています。
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[旅客機Tu-214]
全幅:42.00m
全長:46.20m
全高:13.90m
翼面積:182.4平方m
自重量:59000kg
最大離陸重量:110750kg
内部燃料搭載量:32000kg
エンジン:PS-90Aターボファンエンジン(推力16140kg)×2
巡航速度:810-850km/h
航続距離:6500km
4340km(ペイロード搭載時)
実用上昇限度:12100m
乗員:3名
ペイロード:乗客250名あるいは貨物25200kg
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