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ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部へ行く

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年1月16日12時45分配信
【最新掃海艦「イワン・アントノフ」は地中海へ向かった】

1月16日・木曜日、黒海艦隊の最新対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」はボスポラス、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ向かった。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、掃海艦は、この地域のロシア海軍常設グループへ補充される。


軍当局の代理人は、「イワン・アントノフ」にとって、これは黒海艦隊へ受け入れられて以来、遠海ゾーンへの最初の航海となる事を指摘した。

「イワン・アントノフ」は、第3のプロジェクト12700(コード名「アレクサンドリト」)として起工された。
第2の掃海艦「ゲオルギー・クルバトフ」が2016年の火災により建造が遅延したが故に、実質的には、このタイプの最初の生産艦として完成した。

「イワン・アントノフ」艦上での聖アンドレイ旗掲揚式典は、2019年1月26日に開催された。
艦は、駐留所セヴァストーポリへ2019年9月に初めて到着した。

複合材料掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、新世代の対機雷防衛艦として中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
それは、艦上に配置される水中音響ステーション、遠隔操作自動水中装置を装備するが、従来の掃海兵装も使用できる。
更に「アレクサンドリト」には、無人艇が設置されている。

2018年4月、ロシア海軍の為の「アレクサンドリト」シリーズは8隻から10隻に増加され、最後の掃海艦の引き渡し時期は、6年延ばされて2027年となった。



プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦の3番艦の船体形成作業は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2016年6月27日に始まりました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった]

2017年1月25日、3番艦は「イワン・アントノフ」と命名され、起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦イワン・アントノフはサンクトペテルブルクで起工された]

2018年4月25日、「イワン・アントノフ」は進水しました。

[ロシア海軍のアレクサンドリト級掃海艦3番艦イワン・アントノフは進水した]
「イワン・アントノフ」は、本来ならばプロジェクト12700の3番艦だったのですが、先に起工された本来の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」が進水を前にして火災事故を起こし、非金属複合材料(ガラス繊維強化プラスチック)製の船体が著しく損傷した為に工事の大幅な遅延を招き、その結果、「イワン・アントノフ」の方が先に進水し、以後、実質的にプロジェクト12700の2番艦となりました。

進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

2018年7月18日の「イワン・アントノフ」
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2018年8月11日の「イワン・アントノフ」
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当初、「イワン・アントノフ」は、2018年9月末までにロシアの内陸水路経由でサンクトペテルブルクから黒海へ回航される予定だったのですが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型掃海艦イワン・アントノフは2018年9月に黒海へ回航される]

「イワン・アントノフ」は9月18日に造船所の岸壁を離れて出航し、ラドガ湖での航行試験を開始しました。
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ラドガ湖で試験中の「イワン・アントノフ」
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ラドガ湖での試験は10月初頭に完了し、10月8日には造船所の岸壁へ戻りました。
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11月1日に造船所の岸壁を離れ、今度はバルト海へ出航しました。


11月6日にバルト艦隊基地バルチースクへ到着しました。
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11月11日にバルチースクを出航し、バルト海での航行試験を開始しました。
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11月14日にバルチースクへ帰港しました。
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その後も洋上試験は続けられ、2018年12月29日に完了しました。

2019年1月26日、「イワン・アントノフ」は、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

7月28日の『ロシア海軍の日』には、サンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】


就役後もバルト海に留まっていた「イワン・アントノフ」でしたが、2019年8月中旬に黒海艦隊基地への移動を開始しました。
[ロシア海軍の新世代掃海艦イワン・アントノフは黒海艦隊基地へ回航される]

バルト海を出た「イワン・アントノフ」北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾、ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、9月5日にはダーダネルス海峡及びボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代掃海艦イワン・アントノフはダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通過して黒海へ入った]

黒海へ入った「イワン・アントノフ」は、9月7日にセヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフはセヴァストーポリへ到着した]


2020年1月中旬にセヴァストーポリを出航し、1月16日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過しました。
ロシア海軍当局の発表では触れられていませんが、救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」(2014年12月28日就役)も同行しています。
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今後、「イワン・アントノフ」地中海東部(シリア沖)へ向かいます。

ロシア海軍は、2016年2月から交代で黒海艦隊掃海艦1隻をシリア沖へ展開させています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]
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