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バルト工場は水上原子力発電所の建造を再開する

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『イタル-タス通信』より
【バルト工場と「ロスエネルゴアトム」は最初の発電ブロックである浮揚原子力発電ステーション「アカデミック・ロモノソフ」を完成させる】
サンクト-ペテルブルク、12月10日/イタル-タス通信、レーフ・フローロフ

有限会社「バルト工場-造船」/サンクト-ペテルブルク「ロスエネルゴアトム」社は、浮揚発電ブロック/最初の浮揚原子力ステーション「アカデミック・ロモノソフ」の完成について合意した。
契約は、コンツェルン「ロスエネルゴアトム」総取締役代理セルゲイ・ザヴィヤロフ「バルト工場」総取締役アレクサンドル・ヴォズネセンスキーにより署名された。
イタル-タス通信は、造船所管理部より伝えられた。

契約に基づき、有限会社「バルト工場-造船」は、浮揚発電ブロックを引き渡し、曳航の準備を行ない、2016年9月9日に稼働させなければならない。
現在、施設の進捗度は60パーセントである。

アレクサンドル・ヴォズネセンスキーによると
「契約価格は、このプロジェクトの最小の採算性を保証しています。
浮揚発電ブロックの完成契約への署名により、私共は、ようやく仕事を立ち上げる事が出来ます、私共の工場で。
それは、非常に重要な特殊発電ユニットと、その完成を含みます。
残念な事に、2012年までには、何も出来ませんでした」


「バルト工場」は、2008年に浮揚発電ブロックの建造を開始した。
2011年、同社は破産し、2011年末には国家の管理下にある統合造船業営団により引き継がれた。
統合造船業営団「バルト工場-造船」社を設立し、バルト工場の全ての造船・機械製造能力を移転させた。
更に、3000名全ての労働者集団を移動させた。

むろん、2012年には、工場の陣容は刷新され、約50億ルーブルの受注書が書類入れに入った。
各契約条件を適時に実行する事により、工場は契約相手に良い評判を確立できる。
浮揚発電ブロック完成の為の契約は、企業の戦略的回復プログラムへ大いに貢献した。

浮揚原子力発電ステーション「アカデミック・ロモノソフ」は、一連の小出力移動式可搬型発電ブロックのプロジェクトのトップであり、I.I.アフリカントフ記念機械製造試験設計局により設計された。
浮揚原子力発電ステーションの発電装置は、70メガワットの最大発電出力を有する2基のKLT-40Sで構成されている。
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浮揚原子力発電ステーションの最初の2つの駐留場所は、チュクチの都市ペヴェクカムチャツカの都市ヴィリュチンスクが検討されている。

バルト工場は1856年に設立された。
それは、ロシアの主要な造船所の一つである。
労働者集団は、600隻以上の船舶を建造してきた。
中でも、原子力砕氷船原子力ロケット巡洋艦宇宙通信船特殊用途船が建造された。
(2012年12月10日20時23分配信)


【「I.I.アフリカントフ記念機械製造試験設計局」公式サイト】
船舶用原子炉や陸上の原子力発電所用の原子炉などを設計しています。

現在、カムチャツカ半島ヴィリュチンスクでは、新世代原子力潜水艦の為のインフラ整備が進められています。
[ボレイ級戦略原潜の為、カムチャツカ半島に新たな設備が建設される]
[ヴィリュチンスク原潜基地の近代化はスケジュール通りに進んでいる]
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その一環として、今回の記事に登場する浮揚原子力発電ステーション「アカデミック・ロモノソフ」ヴィリュチンスクに設置され、基地や原潜へ電力を供給します。
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今回の記事によると、浮揚原子力発電ステーション「アカデミック・ロモノソフ」の稼働開始は2016年9月が予定されています。

ヴィリュチンスクへの新世代原子力潜水艦(「ボレイ」級戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」)の配備は2014年の予定です。
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[2014年にロシア太平洋艦隊へ新世代戦略原潜ボレイ級が配備される]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2013年に就役する]

「アカデミック・ロモノソフ」は、元々はセヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ造船所」で2007年4月15日に起工されました。
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2008年には、サンクト-ペテルブルク市「バルト工場」へ工事が引き継がれました。
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「バルト工場」の方が原子力水上船舶に関する豊富な経験を有していた事と、「セヴマシュ」ロシア海軍向けの原子力潜水艦などの新規建造に専念させる為です。

2010年6月30日には「バルト工場」で進水しました。
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その後、記事中で触れられているように、「バルト工場」は2011年に破産してしまった為、工事は中断しました。
それで、今回、「バルト工場」の後継会社である「バルト工場-造船」と、改めて建造契約が締結されたという事です。

財団法人「高度情報科学技術研究機構」公式サイトより。
【世界の原子力発電開発の動向・CIS】
>原子力発電所の建設が困難な遠隔地向けには海上浮遊型原子力発電所(タグボートで曳航・繋留)で対応する予定で、
>1号機として原子力砕氷船用の舶用炉KLT-40S・2基・出力7万kWを搭載した海上プラントを、
>カムチャツカ半島のビルチンスクに設置する計画である。

無論、これは浮揚原子力発電ステーション「アカデミック・ロモノソフ」を指しています。
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