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ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を再開した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年1月23日12時17分配信
【バルト海で大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」の試験が再開された】

第2のプロジェクト11711大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は試験プログラムを継続する為に出航した。
1月23日・木曜日、沿バルト造船工場『ヤンターリ』広報秘書官セルゲイ・ミハイロフは『タス通信』へ話した。


彼によると、出航は数日間続く。
「航法複合体の試験及び砲射撃が予定されています」
造船所の代理人は話した。

彼は、艦のロシア海軍への引き渡しは2020年第1四半期が見込まれると付け加えた。

大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2015年6月に起工され、2018年5月25日に進水した。

2019年4月初頭、『Mil.Press FlotProm』特派員は『ヤンターリ』広報サービスより、「ピョートル・モルグノフ」は月末までに工場航行試験を完了し、国家試験を開始すると伝えられた。
しかし5月に工場航行試験の計画は6月となった。
サンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)『ヤンターリ』総取締役エドゥアルト・エフィーモフは、大型揚陸艦は8月末までに試験へ入ると発言した。
その後、工場航行試験は9月に延期された。
結局、工場航行試験のスタートは12月中旬になった。

プロジェクト11711のトップ艦「イワン・グレン」は、14年間に渡った建造の後、2018年6月20日に海軍へ引き渡された。

2019年4月23日、『ヤンターリ』で第3及び第4のプロジェクト11711大型揚陸艦「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」が起工された。
『Mil.Press FlotProm』『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフが説明したように、新たな艦の寸法は増大し、排水量は7000~8000トンに増加する。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト11711艦
の排水量は5000トン、船体長120メートル、幅16.5メートル。
速力18ノット。乗組員100名。
艦は13両の戦車或いは36両の装甲歩兵車両、更には300名までの揚陸隊員を収容できる。

大型揚陸艦の武装は、2基の6銃身30mm自動砲AK-630と1基の2連6銃身30mm自動砲AK-630-M2である。
甲板には、捜索救助ヘリコプターKa-27PS或いは輸送戦闘ヘリコプターKa-29が駐留する。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
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プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦は、当初2010年に起工される予定でしたがキャンセルされ、2014年9月に改めて建造が決定されました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される]

「ピョートル・モルグノフ」と命名された2番艦の為の工事は2014年12月から始まりました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフの建造が始まった]

2015年6月11日、「ピョートル・モルグノフ」の起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]

その後、屋外造船台で船体の組み立てや上部構造物の取り付けなどが進められました。


起工から約3年を経た2018年5月25日に進水しました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは進水した]

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艤装中の「ピョートル・モルグノフ」は、2018年12月末にディーゼル発電機を始動させました。
[ロシア海軍のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはディーゼル発電機を始動した]

造船所の岸壁での「ピョートル・モルグノフ」の係留試験(と乗組員の居住)は2019年5月中旬に始まり、6月中旬には洋上試験の開始が予定されていました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年5月中旬に係留試験を開始する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年6月中旬に洋上試験を開始する]

その後、洋上試験開始時期は2019年9月に延期されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年9月に洋上試験を開始する]

結局、洋上試験が開始されたのは2019年12月13日でした。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を開始した]

「ピョートル・モルグノフ」ロシア海軍への引き渡しは、2019年末に予定されていましたが、2020年春頃に延期されました。

そして2020年1月23日、「ピョートル・モルグノフ」バルト海で洋上試験を再開しました。


プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2018年6月20日に就役しています。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

以前にはプロジェクト11711の建造は2隻(イワン・グレン、ピョートル・モルグノフ)で終了する予定でしたが、2隻が追加建造される事になり、2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]
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