ロシア海軍バルト艦隊艦船支隊はアデン湾でニュージーランドのヨットを助けた

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2020年1月27日16時11分配信
【バルト艦隊艦船支隊はアデン湾で外国のヨットの乗組員に援助を与えた】
海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」乗組員は、アデン湾でニュージーランドの民間人4名が乗る外国の双胴ヨット(登録港-クック諸島のアバティウ港)へ技術援助を与え、電源システムの故障を取り除いた。
バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、1月21日にアデン湾でロシア-日本の国際演習プログラムへ取り組んでいる時に、外国のヨットからの信号を受信した。
ヨットマンは、技術的不具合が発生したが故に援助を求めた。
状況を評価したバルト艦隊艦船支隊指揮官アレクサンドル・マシネツキー1等海佐は、ヨットの援助へ海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」を向かわせる決断を下した。
曳船は安全距離まで近付き、遭難船へ高速艇に乗ったグループを派遣し、ヨットの電源システムの故障を特定した。
その後、海洋曳船の専門家は、ヨットの電流回路に対応する特別な安全器を作り、それを設置して帆船の動きを復活させた。
これに加え、ヨット船長の要請により、バルト艦隊船員は、100リットルの真水をニュージーランド人へ渡した。
旅行者が海洋横断を安全に続行できる事を確認し、海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」乗組員は、演習プログラムの実行を開始した。
ニュージーランド船員へ援助を与える操作全体で2時間掛かった事は注目される。
遠距離航海計画下でバルト艦隊戦闘艦支隊は、インド洋で海賊対処活動を続ける。
バルト艦隊のプロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]
これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]
「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。
プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)

プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)

「ヤロスラフ・ムードルイ」と随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]
10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]
10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]
10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】
10月21日にキプロスのリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]
10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]
10月28日にシリアのタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]
11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]
11月5日にギリシャのピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]
11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]
その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]
11月16日に再びシリアのタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]
その後、再びキプロスのリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]
「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]
12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]
12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]

12月10日にインド東岸のマルマガオ(パナジ)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]
12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった]
合同演習は12月19日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、イランのチャーバハール港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習を終えてイランへ向かった]
12月27日にチャーバハール港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド洋北部でイラン海軍及び中国海軍と合同演習を行なう]
翌12月28日、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船はインド洋北部へ出航し、イラン海軍及び中国海軍の艦との合同演習『海上安全の帯-2019』を開始しました。
[ロシア・イラン・中国海軍合同演習はインド洋北部で始まった]
合同演習は12月30日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船はイランを去りました。
1月4日~7日にオマーンのサラーラ港へ寄港し、物資を補充しました。
1月9日、「ヤロスラフ・ムードルイ」はアデン湾を西方向(紅海)へ通過するロシア民間船団の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団を護送する]
アデン湾で民間船団を護送した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、日本海上自衛隊の護衛艦「はるさめ」(1997年3月24日就役)と合同演習を行なう為に合流しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは2020年1月下旬にアデン湾で日本海上自衛隊との合同演習へ参加する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアラビア海で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと合同演習を行なう]
無論、「ヤロスラフ・ムードルイ」が日本との合同演習へ参加するのは、今回が初めてとなります。
1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」と「はるさめ」は、海賊に乗っ取られたという想定下の船(給油船「エリニヤ」)を解放する演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦はるさめと対海賊合同演習を行なった]
同日夕方までにバルト艦隊と日本海上自衛隊の合同演習は完了しました。
[ロシア海軍バルト艦隊と日本海上自衛隊の合同演習は完了した]
1月26日、「ヤロスラフ・ムードルイ」は再びオマーンのサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港を訪れた]
1月29日まで同港へ滞在し、各種物資を補充します。
そして、日本との合同演習を行なっていた1月21日、「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」は、アデン湾で故障したニュージーランドのヨットを助けました。
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