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ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはクロンシュタットでオーバーホールを行なう

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年1月31日10時40分配信
【潜水艦「スタールイ・オスコル」はクロンシュタットで修理を始める】

黒海艦隊のプロジェクト636.3潜水艦(コード名「ワルシャワンカ」)は、地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員としての任務遂行を完了後、『クロンシュタット海洋工場』で計画修理を行なう。
『タス通信』が報じたように、作業は4ヶ月間続く。


現在、地中海では同型の潜水艦「クラスノダール」が勤務を続けている事は注目される。
同艦は「スタールイ・オスコル」と共に2019年4月から遠海ゾーンの海軍常設作戦連合部隊の一員として加わった。

2019年10月、メディアは、2020年に「スタールイ・オスコル」「クラスノダール」ロシア北西部で計画修理を行なうという情報を得た。

「スタールイ・オスコル」は、黒海艦隊の為に『アドミラルティ造船所』で建造されたプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦6隻から成るシリーズの3隻目である。
2015年7月に艦隊へ補充された。

プロジェクト636.3潜水艦は、敵の潜水艦及び水上艦との戦闘の為、更には海軍基地、海上および沿岸交通線の防衛の為に開発された。

潜水艦の全長は73メートル、幅10メートル、水上排水量2350トン。
作業潜航深度240メートル(限界深度300メートル)。
水中速力20ノット、自立航行期間45日、航続距離7500海里。
乗組員52名。
潜水艦の兵装は、6門の魚雷発射管、機雷打撃ミサイル複合体「カリブル」である。



プロジェクト06363潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」は、2012年8月17日に起工され、2014年8月28日に進水し、2015年7月3日にロシア連邦海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ就役した]


その後、2015年7月27日の「ロシア海軍の日」にはバルチースクの観艦式へ参加しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]

2015年10月16日、深海試験や兵装試験-有翼ミサイル「カリブル」を含む-の為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。

[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2016年5月6日、バレンツ海有翼ミサイル「カリブル」対地型を沿岸目標へ発射しました。
(前日の5月5日には、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射)
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

北方海域(バレンツ海)における「スタールイ・オスコル」の試験は2016年5月末までに全て完了しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海での試験を全て終えた]

「スタールイ・オスコル」ポリャールヌイを出航し、2016年6月初頭に英仏海峡を浮上航行中、ブリテン海軍フリゲートに視認されました。
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その後、大西洋を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは2016年7月初頭に黒海艦隊基地へ到着する]

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2016年6月29日午前にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは黒海へ入った]

2016年7月1日夕方、「スタールイ・オスコル」ノヴォロシースク基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦スタールイ・オスコルはノヴォロシースク海軍基地へ到着した]


以後は2019年4月下旬まで黒海で行動していましたが、4月25日、「スタールイ・オスコル」ボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはオーバーホールの為にロシア北西部へ向かう]

地中海東部で行動した後、オーバーホールの為にロシア北西部クロンシュタットへ向かいました。

「スタールイ・オスコル」は、『クロンシュタット海洋工場』で4ヶ月間のオーバーホールを行ないます。
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