ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2020年7月1日までに進水する


『タス通信』より
2020年2月5日21時8分配信
【最初のロシア製エンジンのプロジェクト22350フリゲートは7月1日までに進水する】
モスクワ、2月5日/タス通信
完全なロシア製動力装置を有する最初のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は、(2020年)7月1日までに進水する。
『タス通信』は『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)総取締役イーゴリ・ポノマリョフより伝えられた。
「フリゲート"アドミラル・ゴロフコ"は、7月1日までに進水します」
ポノマリョフは話した。
次に、『タス通信』が『統合発動機製造営団』広報サービスより伝えられたように「フリゲート"アドミラル・ゴロフコ"の為のガスタービンエンジンは製造され、『北方造船所』へ供給されています」
『統合発動機製造営団』は、公開株式会社『ズヴェズダー』が現在、減速装置の試験を行なっており、その結果により、艦の動力ユニット全て~ガスタービンエンジンとディーゼルエンジンと減速装置~の試験が行なわれると付け加えた。
プロジェクト22350フリゲートの1番艦と2番艦~「アドミラル・ゴルシコフ」と「アドミラル・カサトノフ」にはロシア製ディーゼルエンジンが設置されているが、増速用エンジンとして、ウクライナの企業『ゾーリャ機械設計』が製造したガスタービン装置を使用する。
2014年、ウクライナの会社との協力は終了し、残りのプロジェクト22350フリゲート及びプロジェクト11356フリゲートの作業の完了に問題が発生した。
ロシアの企業は、ウクライナ製ガスタービン装置の国産類似品の開発へ取り掛かった。
プロジェクト22350フリゲートは有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」を搭載する。
プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は2018年7月にロシア連邦海軍へ導入され、最初の生産艦「アドミラル・カサトノフ」は2014年に進水し、現在、艦の試験は完了している。
フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工された。
『北方造船所』では、同プロジェクトのフリゲート4隻が様々な建造段階に在る。
1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は、サンクトペテルブルクの『北方造船所』で2012年2月1日に起工されました。
起工から2年後の2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナとロシアの関係が悪化した為、ガスタービンエンジン(M90FR)の供給が途絶える事になりました。
元々、ソ連/ロシアの艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシア及びウクライナの企業が関わっており、エンジンの最終組立はウクライナで行なわれていました。
(主要部品はロシアの企業で製造し、それをウクライナへ送って最終組み立て)
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]
ウクライナでの最終組み立てが出来なくなった為、その為の設備をロシア国内に建設し、完全にロシア国内だけでガスタービンエンジンを生産できる体制を構築する必要が生じ、この体制作りに数年を要しました。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]
ようやくガスタービンエンジン完全国産の目途が立ち、「アドミラル・ゴロフコ」用のガスタービンが造船所へ供給されました。
これにより、建造が遅延していた「アドミラル・ゴロフコ」も、2020年7月1日までに進水する目途が立ちました。
現在の所、「アドミラル・ゴロフコ」のロシア海軍への引き渡しは2021年末に予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦は2021年末と2022年末にロシア海軍へ引き渡される]
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