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多用途原潜ヤーセン級は距離1500kmの地上目標を攻撃できる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【原子力潜水艦プロジェクト「ヤーセン」は距離1500kmの目標を撃破できる】
モスクワ、12月19日-ロシア通信社ノーボスチ

最新多用途原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」は、約1500kmの距離の沿岸の地上目標を撃破できる。
水曜日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は記者団に伝えた。

ロシア連邦海軍の既存のタイプの多用途原子力潜水艦は、約300kmの距離の沿岸の地上目標を撃破できる。

「11月28日、潜水艦セヴェロドヴィンスクは、初めて水中位置から、しかも最大射程-1400kmの沿岸目標へのミサイル複合体"カリブル"のミサイル発射試験を実施しました」
チルコフ氏は今年を総括し、こう話した。

彼によると、今年の海軍の活動の中で重要な位置を占める新たな艦、潜水艦及び兵器の試験が実施された。
それはロシア海軍の為のみならず、外国の顧客の為でもあった。
「今年は計240回の試験が実施されました。
それは、11月22日の沿岸ミサイル複合体バスチオンの兵器の最大射程-約400kmでの試射成功も含まれます」

チルコフ氏は話した。

長距離有翼ミサイル「カリブル」「オーニクス」、魚雷、ロケット魚雷、機雷は原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」の主要兵器である。

原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」は、プロジェクト885「ヤーセン」のトップ艦として「セヴマシュ」で1993年に起工された。
ロシア海軍の為に、8隻の最新潜水艦が建造される。
昨年9月、潜水艦は最初の工場航海試験の為、海洋へと去った。

以前、ロシア連邦国防省国家防衛発注・供給部長アンドレイ・ヴェルニゴラ氏は、「セヴェロドヴィンスク」の海軍への軍備採用は2013年になるとロシア通信社ノーボスチに伝えた。
(2012年12月19日13時30分配信)


1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水した多用途原潜K-329「セヴェロドヴィンスク」は、2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。

2012年11月には有翼ミサイル「カリブル」発射試験を3回実施しました。
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チルコフ提督が言及した有翼ミサイル「カリブル」発射試験は、これを指しているようです。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは3回連続でカリブル有翼ミサイルの発射試験に成功した]

チルコフ提督によると、この時は距離1400kmの地上目標へ向けて水中から発射されたようです。

チルコフ提督は、この距離が「カリブル」の最大射程だと述べていますが、これまでのロシア側の報道を読む限り、対地攻撃型「カリブル」の最大射程は2500kmです。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

おそらくチルコフ提督は、この1400kmが最大射程であると勘違いしたのでしょう。


記事末尾で触れられている原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」の2013年の軍備採用については11月30日に報じられています。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]

なお、今回の記事によると、超音速地対艦ミサイル「バスチオン」(艦対艦ミサイル「オーニクス」の地上発射型)の最大射程は約400kmとの事です。
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これまで「バスチオン」(オーニクス)の最大射程は300kmだと公表されていましたが、これは輸出型の数値だったのでしょうか。

射程300kmを超えるミサイルは、「ミサイル技術管理レジーム」に引っ掛かり、外国へ輸出できなくなるので。
日本国外務省公式サイトより
【ミサイル技術管理レジーム】

むろん、外国への輸出を前提としないミサイルならば、この規制には抵触しません。
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