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ロシア海軍の将来艦載ヘリコプター"ミノーガ"の本格的な設計作業は2020年に始まる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年2月10日16時28分配信
【(ロシア)海軍の為の新たな艦上ヘリコプターの開発は今年に開始できる】
モスクワ、2月10日-ロシア通信社ノーボスチ

将来艦上ヘリコプター「ミノーガ」作成の為の試験-設計作業は今年の開始が計画されている。
月曜日、ホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』総取締役アンドレイ・ボギンスキーは報道陣へ話した。

「我々は、未だ契約をしておりません。
技術的課題の合意は、最終段階に在ります。
金曜日に私共はアレクセイ・クリヴォルチコ(ロシア連邦国防次官)と会談し、この時に情報を共有できるでしょう。
作業は今年に計画されております」

彼は話した。

新たなヘリコプターは、Ka-27を代替しなければならない。
その開発は、数年前にホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』の開発担当副総取締役アンドレイ・シビトフにより発表された。

その後、同ホールディングス副総取締役アレクサンドル・シェルビニンは、将来海洋ヘリコプターは、およそ10年後(2027年にはプラス-マイナスになる)に量産が始まる事を指摘した。
新たな機体は、揚陸ヴァージョンが作成される事は確実である。



ロシア(ソ連)ヘリコプターメーカーである『カモフ』は、ソ連/ロシア海軍の一連の艦載ヘリコプターを開発しましたが、艦の格納庫などの制限により、寸法を大幅に変える事は有りませんでした。
これらのヘリコプターには、一貫して二重反転ローターが採用されました。

Ka-25(1961年7月20日初飛行、1971年12月軍備採用)
メインローター直径:15.74m
全長:9.75m
全幅:3.76m
全高:5.37m
通常離陸重量:6970kg
最大離陸重量:7140kg

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Ka-27(1973年12月24日初飛行、1981年軍備採用)
メインローター直径:15.90m
全長:12.25m
全幅:3.80m
全高:5.40m
通常離陸重量:10700kg
最大離陸重量:12000kg

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そして1990年代には、Ka-27シリーズの後継として新型艦載ヘリコプターKa-40(通常離陸重量12000-13000kg、最大離陸重量14000-15000kg)が計画されましたが、資金不足により開発は中止されました。
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現在は、ロシア海軍主力艦載ヘリコプターKa-27の近代化改修が進められており、機体寿命は10年間延長されます。
[ロシア海軍航空隊は2020年までに約50機の近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領する]

しかし、Ka-27を未来永劫に渡り使用し続ける事は出来ないので、『カモフ』による新たな艦上ヘリコプターが開発されることになりました。
[ロシア海軍の為の将来多目的艦上ヘリコプターが開発される]
[ロシア海軍航空隊の為の新世代艦上ヘリコプターは2020年までに作成される]
[Ka-27の後継となるロシア海軍の新世代艦載ヘリコプターが開発される]

将来艦上ヘリコプター「ミノーガ」(ヤツメウナギ)と命名されており、機体のサイズはKa-27と同じ程度になるようです。
機体設計は全く新しいものとなりますが(つまりKa-27ベースにはならない)、二重反転ローターは受け継がれます。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプターはミノーガと命名された]
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"の為の新たな通信システムが開発される]
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は全く新しい設計となる]

「ミノーガ」の概略設計は2019年7月までに完了しました。
[ロシア海軍の将来艦載ヘリコプター"ミノーガ"の概略設計は完了した]

2020年からは、本格的な設計作業(試験-設計作業)が始まります。

「ミノーガ」の開発が完了し、量産が始まるのは2025年以降になります。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は2025年頃から生産を開始する]

「ミノーガ」は、「対潜」、「捜索救助」、「兵員輸送」の3つのタイプへ短時間で変換できるモジュール方式のヘリコプターになるようです。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は汎用タイプとなる]

更には無人タイプも開発される事になるようです。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"の無人型が開発される?]
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