ロシア第5世代原子力潜水艦は2030年以降に建造される
- カテゴリ:ロシアの潜水艦


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦第5世代原子力潜水艦シリーズの建造は2030年以降に開始される】
モスクワ、12月19日-ロシア通信社ノーボスチ
第5世代戦略原子力潜水艦シリーズの建造はロシアで2030年以降に開始される。
水曜日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は記者団に伝えた。
「2021~2030年の間に、戦略用途ロケット潜水艦の交代計画を継続し、第4世代原子力潜水艦が配置に就いているこの期間に、第5世代戦略用途将来ロケット複合艦の作成作業を展開するべきです。
第5世代戦略用途ロケット潜水艦シリーズの建造は、2030年以降に展開します」
チルコフ氏は今年1年間を総括し、こう話した。
現在、海軍の戦闘編制には、第3世代戦略多用途原子力潜水艦が在籍しており、2020年以降には、第4世代戦略原子力潜水艦~プロジェクト955「ボレイ」及びプロジェクト885「ヤーセン」と交代する。
したがって、中長期的には、将来弾道ミサイル搭載艦は、プロジェクト955A原子力潜水艦「ボレイ」になると総司令官は話した。
チルコフ氏は、潜水艦建造の為の海軍総司令部の必要条件は明確に示されたと指摘した。
即ちステルス性の増加、高速航行時の低騒音の増加、改善された通信及び管理設備、ロボット工学機器装置である。
これらの増強は、敵艦との直接的な接触を防ぐ。
(2012年12月19日15時20分配信)
今回、ロシア海軍総司令官自身から初めて明らかにされた第5世代原子力潜水艦ですが、構想自体は以前から有りました。
最初に第5世代原子力潜水艦の構想が出たのは1980年代末~1990年代初頭、まだソヴィエト連邦が存在していた時期の事でした。
第5世代原子力潜水艦の予備開発作業は、2004年からサンクトペテルブルク海洋工学設計局「マラヒート」により開始されています。

ただ、「マラヒート」は多用途原潜の設計を手掛けており、今回の記事に登場する戦略原潜に関しては、「ルビーン」設計局の方が豊富な開発経験を有しているので、「ルビーン」が設計する事になるでしょう。
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