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ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは造船所の岸壁で係留試験を開始した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年2月17日17時20分配信
【小型ロケット艦「オジンツォボ」は係留試験を開始した】

サンクトペテルブルク造船工場『ペラ』で建造されたプロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」は係留試験を開始し、その中で一連の生活保障システム、電波航法システム、主動力装置、通信システムの動作を点検する。

艦の工場航行試験は、今年4月の開始が予定されている。

小型ロケット艦「オジンツォボ」は、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が設置される最初のプロジェクト22800の最初の生産艦である。
艦の排水量-800トン、船体長-67メートル、幅-11メートル。
速力-30ノット、航行距離-2500海里、自立航行期間-15日。
小型ロケット艦の動力装置は国内製である。
それは、3基のディーゼルM-507D-1と3基のディーゼル発電機DGAS-315が含まれる。



プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「シクヴァル」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
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[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]

「シクヴァル」は2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]

その後、「シクヴァル」「オジンツォボ」と改名されました。
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今回の記事でも触れられていますが、「オジンツォボ」は、プロジェクト22800小型ロケット艦で最初に高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
(1番艦と2番艦はAK-630M 6連装30mm機関砲2基)
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当初、「オジンツォボ」は、2019年9月末に造船所の岸壁で係留試験を開始し、2019年12月から洋上試験を開始する予定でした。
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦シクヴァル改めオジンツォボは2019年9月末に係留試験を開始する]
[高射複合体パーンツィリ-Mを装備するカラクルト級小型ロケット艦3番艦シクヴァル改めオジンツォボは洋上試験の準備を進めている]

しかし、試験は予定よりも遅れ、結局、係留試験の開始は2020年2月17日にずれ込みました。

これに伴い、洋上試験(工場航行試験)の開始も2020年4月にずれ込む事になりました。

「オジンツォボ」ロシア海軍への引き渡しは2020年末までに予定されており、先に就役した2隻~「ムィティシ」及び「ソヴィェツク」と同様にバルト艦隊へ配備されます。
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