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ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワのオーバーホールは2020年6月までに完了し、2030年頃まで現役に留まる

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年2月18日18時14分配信
【巡洋艦「モスクワ」は大掛かりな近代化する事無く2020年末まで使われる】

プロジェクト1164(コード名「アトラント」)親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、更に少なくとも10年は使われる:黒海艦隊旗艦の運用期間は延長された。
『Mil.Press FLOT』は、この分野の2名の情報提供者による情報を伝える。


37歳の艦は、セヴァストーポリ『第13艦船修理工場』で、航行準備の回復を伴う修理を行なっている。
現在、同社の専門技術者は「モスクワ」のドック入りの準備を行なっていると造船分野の情報提供者は伝えた。

巡洋艦の修理及び技術的準備状態の回復の完了は、2020年の第二四半期(4月~6月)に計画されている。
修理の主な重点は、ガス発生器、減速装置、燃料装置、航行用ガスタービンエンジンの排出口、そしてガスタービン動力装置の他の要素を含む主動力装置に置かれている。

2019年6月5日、巡洋艦は、動力装置の航行試験を行なう為、2016年以来初めて海へ出た。
次の出航は2019年12月に計画されていたが、その後、計画は修正された。

同型艦「マルシャル・ウスチーノフ」のような『ズヴェズドーチカ』における「モスクワ」の大規模な近代化の話は、未だ無い:資金が無い。
然るべき決定は、後に採択されるかもしれない。

多くの古いシステムを交換するか、現用のものを近代化する事は、巡洋艦にとって非常に必要な事であると分野の情報筋は『Mil.Press FLOT』へ話した。
「例えば、最新の火災警報器は、モスクワには全く有りません」
彼は不安を表明した。
海軍軍事研修研修センターは、2011年にはこの問題へ注意を向け、その近代化の枠組みにおける巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」への新たなシステムを設置を提案した。
他の「アトラント」「モスクワ」「ワリャーグ」は、未だ火災の安全性の部分においては非常に脆弱である。

巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の近代化の技術的課題において、艦への火災警報器の装備は提示されていなかった。
2013年12月、当時、国家院(下院)防衛委員会のトップの職務に従事していたウラジーミル・コモエドフ提督は海軍総司令部より伝えられた。
火災探知システムの欠如は巡洋艦の生存性に大きく影響し、それは現代艦のステイタスに対応できない事は注目される。
『Mil.Press FLOT』の記者と専門家が2018年に明らかにしたように、プロジェクト1164巡洋艦への最新の火災警報システムの設置というアイデアは、北方計画設計局により支持された。

「モスクワ」の勤務期間の更なる延長は、理にかなわないだろう。
何しろ、2030年には「モスクワ」は47歳になるのだから。
この勤務期間は、1969年から勤務に就いていたプロジェクト01090警備艦「スメトリーヴイ」に匹敵する。
海軍から除籍された後、「スメトリーヴイ」は博物館となるかもしれない。

[『Mil.Press FlotProm 』参照]
「モスクワ」
は、プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦のトップである。
1983年に「スラヴァ」の名前で運用へ入った。
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1996年、後援者としてモスクワ市庁が現れ、それに改名された。

プロジェクト「アトラント」巡洋艦の排水量は11380トン、全長186メートル、最大幅20.8メートル。
艦は34ノットまでの速力を発揮できる。
乗組員は510名。
巡洋艦の主な打撃兵装は、ミサイルP-1000「ヴルカーン」の16基の発射装置である。
これに加え、砲、対空防衛ミサイル手段、高射ミサイル複合体「オサー-M」、魚雷発射管及び深海爆撃の為の反応装置を装備する。

2015年後半、巡洋艦は、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊を率い、その対空防衛手段でシリアロシア航空基地フマイミーンをカバーした。
この戦闘勤務は2016年1月に完了した。



黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)は、2015年までは何度も長期航海を行なっていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦船は2015年に総計50万海里以上を航行した]

2015年1月1日の時点では、太平洋遠征(ニューギニア沖まで進出)から戻る途中であり、オマーンで新年を迎えました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラ赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]

2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]

2016年5月21日から7月16日までセヴァストーポリ第13艦船修理工場浮きドックへ入渠しました。
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2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将によりナヒーモフ勲章が授与されました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された]


2016年7月31日、2017年7月30日、2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


「モスクワ」は、2018年から近代化改装の開始が予定されていましたが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴァストーポリで近代化改装を行なう]

ただし、「モスクワ」の近代化改装自体は断念されていません。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は断念される?]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は断念されていない]

結局、まずセヴァストーポリ『第13艦船修理工場』「モスクワ」の修理を行なう事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理を行なう]

その後、セヴェロドヴィンスクへ移動して近代化改装を行なう事も考慮されているようですが、未だ最終決定は下されていません。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの今後に関する最終決定は下されていない]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は2020年代初頭に延期される]


2019年6月5日、「モスクワ」セヴァストーポリを出航し、黒海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは3年ぶりに出航した]

2019年7月28日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後、セヴァストーポリで機関の修理を行ないました。

2019年12月4日、他の黒海艦隊所属艦と共に、緊急出航などの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]

「モスクワ」のオーバーホールは、2020年6月までに完了する見込みです。

今回のオーバーホールにより「モスクワ」の寿命は10年間延長され、2020年代末まで現役に留まる事が可能となります。
ただし、予算の都合により、以前に予定されていた大規模な近代化改装は実行に移される可能性は無さそうです。

2020年代末に再び「モスクワ」の寿命が延長される可能性もゼロに近く、同艦は2030年頃には退役する事になるようです。
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