ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは2020年9月に進水する
- カテゴリ:プロジェクト22160哨戒艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年2月24日3時13分配信
【警備艦「セルゲイ・コトフ」は(2020年)9月に進水する】
モスクワ、2月24日-ロシア通信社ノーボスチ
第4のプロジェクト22160警備艦「セルゲイ・コトフ」は9月に進水する。
『ロシア通信社ノーボスチ』は『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』の代理人より伝えられた。
「セルゲイ・コトフは、2020年9月です」
対談者は、対応する質問に答え、こう話した。
彼は、このような艦の3隻目である「パーヴェル・デルジャーヴィン」が2019年に進水した事を想い起こした。
これに加え、2021年4月と2022年4月には、同プロジェクトの5番艦及び6番艦である「ヴィクトール・ヴェリキー」と「ニコライ・シピャーギン」の進水が計画されている。
プロジェクト22160のトップ艦「ワシーリー・ブイコフ」は、2018年12月にロシア海軍へ受け入れられた。
最初の生産艦「ドミトリー・ロガチョフ」が2019年末に海軍へ加入した。
以前に国防省が伝えたように、プロジェクト22160艦は『北方計画設計局』により設計された。
それは、海上経済圏の防護及び保護の為、更には護送及び対海賊活動の任務を果たし、捜索救助機能を遂行する為に意図されている。
この艦の排水量は約1700トン、自立航行期間は60日である。
それは30ノットの速力を発揮できる。
乗組員数は約80名である。
艦の航続距離は6000海里。
標準兵装として76mm砲、高射ミサイル複合体、機関銃が有る。
艦には、ヘリコプターKa-27PSの駐留能力が提供される。
遂行する任務に応じ、プロジェクト22160艦は、汎用・対艦ミサイル複合体、高射ミサイル複合体、電波電子戦闘手段、機雷兵器、遠隔操作水中機雷捜索複合体のモジュールを配置できる。
プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。
現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。
設計はサンクトペテルブルクの「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】
建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国の『ゼレノドリスク造船所』です。

【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】
プロジェクト22160哨戒艦の4番艦「セルゲイ・コトフ」は、2016年5月8日に起工されました。


[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは起工された]
その後、クリミア半島のケルチ市に在る『ゼレノドリスク造船所』の子会社造船工場『ザリフ』へ回航され、ここで建造が進められています。

この動画で3:50辺りから写っている赤茶色の船体が「セルゲイ・コトフ」です。
「セルゲイ・コトフ」は2020年9月に進水し、2021年末までの就役が予定されています。
プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工され、2隻が就役しています。
「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役
「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2017年進水/2019年6月11日就役
「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年2月21日進水/2020年就役予定
「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2020年9月進水予定/2021年就役予定
「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2021年4月進水予定/2022年就役予定
「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2022年4月進水予定2023年就役予定
プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]
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