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ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった

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『タス通信』より
2020年2月28日配信
【黒海艦隊のフリゲートは地中海への道程でボスポラス及びダーダネルス海峡を通行する】
セヴァストーポリ、2月28日/タス通信

黒海艦隊フリゲートは、既に黒海艦隊の同シリーズの艦が居る地中海への道程でボスポラス及びダーダネルス海峡を通行する。
金曜日に公表された黒海艦隊情報供給部の声明では、こう述べられた。

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「黒海艦隊のフリゲート2隻は同時に、地中海へ向けてトルコ海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を開始しました。
高精度ミサイル複合体カリブル-NKを装備するフリゲート"アドミラル・マカロフ"と"アドミラル・グリゴロヴィチ"は、セヴァストーポリから遠海ゾーンへの計画移動を行ない、地中海の海軍常設グループの構成戦力として加わります」

声明では、こう述べられた。

海上移動を行なう艦の乗組員は、黒海の艦隊射爆場で複合艦上戦闘演習を実施した事が明らかにされた。

黒海艦隊の同シリーズの第3のフリゲート「アドミラル・エッセン」は、2019年12月から地中海で任務を遂行している事を広報サービスは想い起こした。

黒海艦隊の艦は、新たなシリーズ・プロジェクト11356R/Mフリゲート
(更に11357という呼称も使用されている)により代表される。
これらのプロジェクト艦は、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」砲複合体AK-630M、口径100mmの汎用砲A-190、魚雷発射管、反応爆撃装置RBU-6000で武装する。
フリゲートは、対潜ヘリコプターKa-27(或いはKa-31)の為の発着場と格納庫を有する。



ロシア黒海艦隊プロジェクト11356Rフリゲート~1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と3番艦「アドミラル・マカロフ」(499、2017年12月27日就役)は、これまでに何度も地中海へ派遣されています。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2019年4月下旬から8月末まで地中海大西洋で行動しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリへ帰投した]

「アドミラル・マカロフ」は2019年9月下旬から12月末まで地中海で行動しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部から母港セヴァストーポリへ帰投した]

2隻とも地中海から戻ってきた後は、黒海での演習へ参加していました。


2020年2月27日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・マカロフ」セヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
2月28日にはボスポラス海峡へ入りました。

記事中で触れられていますが、同型艦(11356Rの2番艦)「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)は、2019年12月下旬から地中海東部に滞在しています。
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[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」2019年12月下旬から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」2020年1月中旬から地中海東部に滞在
哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2020年1月末から地中海東部に滞在
軍用輸送船「ドヴィニツァ-50」:2020年2月下旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2020年2月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
2019年11月上旬から地中海東部に滞在
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