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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・ハルラモフは就役30周年を迎える

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年2月27日16時59分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「アドミラル・ハルラモフ」は30歳になる】

2月29日、北方艦隊主要基地で、大型対潜艦「アドミラル・ハルラモフ」30年に捧げられる行事が開催される。
30年前、艦は北方艦隊へ加わり、ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍旗が掲揚された。

記念日へ捧げられる式典には、北方艦隊及びコラ多種戦力小艦隊大型対潜艦「アドミラル・ハルラモフ」が含まれる連合部隊の司令部の代表、更には艦の退役将兵が参加する。

ニコライ・ミハイロヴィチ・ハルラモフ大将の家族、娘と孫娘が初めて艦上へ集まる。
将校大集会室の前の廊下で、ヒトラー主義者への勝利に大きな役割を果たした提督の私物、北極圏護送船団大西洋の戦いとヨーロッパ第2戦線の開設に関する第2次世界大戦時イギリスの記録からの写真文書が展示される。
この日、展示会はセヴェロモルスクに駐留する水上艦連合部隊の将兵の為に開放される。

[参照]
プロジェクト1155大型対潜艦「アドミラル・ハルラモフ」
は、カリーニングラード工場『ヤンターリ』で建造され、1990年2月25日に北方艦隊へ軍備採用された。
勤務の初期には、カナダ、アメリカ合衆国、スウェーデン、ノルウェー、他の数か国を訪問した。
1997年と1998年の2年連続で同艦はロシア海軍最高の艦の称号を保持した。

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艦は、ニコライ・ミハイロヴィチ・ハルラモフ大将(1905-1983年)に敬意を表して命名された。
戦時中、ニコライ・ハルラモフ少将は、グレートブリテンソヴィエト社会主義共和国連邦軍事ミッションを率いてヨーロッパ第2戦線の開設を交渉し、ソヴィエト潜水艦及び最新兵器を有する艦の修理と再装備を保障し、グレートブリテンを通したレンドリースプログラム下で軍用製品と兵器の供給を監督した。

1944年春、彼は連合軍アメリカ海上戦術グループへ助言し、スコットランドでの訓練演習「海王星」作戦へ参加し、1944年6月の連合軍ノルマンディー上陸では、ソヴィエト社会主義共和国連邦の公式オブザーバーを務めた。

1949年、彼は大将の階級を授与された。
1950年代にはバルト艦隊司令官を務めた。
1959年5月、彼は中国人民解放軍海軍の軍事顧問の職に従事した。
1961年、海軍の海洋科学技術委員会の代表に任命され、1971年8月に退役した。
第4回及び第5回召集のソヴィエト社会主義共和国連邦最高会議代議員であった。



プロジェクト1155大型対潜艦の11番艦「アドミラル・ハルラモフ」は、1986年8月7日にカリーニングラードヤンターリ造船所で起工され、1988年6月29日に進水し、1989年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
1990年2月29日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式に就役し、北方艦隊へ編入されました。

1993年にカナダハリファクス港アメリカボストン港を訪問しました。


1994年にはネーデルラントロッテルダム港を訪問しました。

1997年と1998年には、対潜訓練においてロシア海軍最高の艦と認められました。

2001年7月を最後に海上へ出る事は無くなりました。
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2004年12月には乗組員30名が工業用アルコール中毒で病院へ運ばれました。

2006年には予備役に編入され、現在に至っています。
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「アドミラル・ハルラモフ」セヴェロモルスク基地に係留されていましたが、2019年2月にはスネシュノゴルスク艦船修理工場『ネルパ』で船体の修理が行なわれました。
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2020年2月29日、「アドミラル・ハルラモフ」は就役30周年を迎えます。


ロシア海軍に在籍するプロジェクト1155大型対潜艦は近代改装が予定されているので、予備役の「アドミラル・ハルラモフ」も今後近代化されるかもしれません。
[近代化改装されるプロジェクト1155大型対潜艦はフリゲートへ艦種変更される]
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