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ロシア海軍黒海艦隊のラプトル型哨戒艇の1隻は女性乗組員で構成される

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『タス通信』より
2020年3月4日配信
【「ラプトル」艇の最初の女性乗組員はサンクトペテルブルクの訓練センターへ到着した】
モスクワ、3月4日/タス通信

「ラプトル」型哨戒艇の最初の実験的な女性乗組員は、訓練の為にサンクトペテルブルク統合訓練センターへ到着した。
水曜日にロシア連邦国防省ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の談話を参照して報じた声明では、こう述べられた。

「ロシア連邦国防相の決定に沿って、3名から成るラプトル型哨戒艇の最初の実験的な女性乗組員が黒海艦隊で形成されました。
乗組員の複合訓練は、サンクトペテルブルクで行なわれます。
それは、理論及び実地が含まれており、4月27日まで続きます」

声明は、海軍訓練センターの開発の問題に関する会議での総司令官の談話を引用した。

彼は、統合センターでの研修中、乗組員は、動力装置、電波工学兵装、通信システム及び航法システムを含む艇の機器設備に習熟し、艇の制御技量を習得する事を指摘した。
研修は、センターの練習-訓練複合体を含めて行なわれる。
「今後数日間で、乗組員は、浸水及び火災への対処、更には救命筏へ乗る事を含むダメージコントロールの計画訓練を開始します」
エフメノフ
は付け加えた。

提督は、訓練完了後、乗組員は黒海艦隊へ戻り、自身の義務の遂行へ着手すると説明した。

プロジェクト03160「ラプトル」型哨戒艇は、海軍の発注により工場『ペラ』で建造されている。
同プロジェクト艇は、昼間及び夜間時に、駐留所から100海里離れた沿岸ゾーン、海峡、河口で哨戒勤務へ就く為に意図されている。
更に「ラプトル」は、20名までの海軍歩兵隊員の移送作戦、小型目標の迎撃及び捕捉、勤務海域での捜索-救助作戦へ使用される。

装甲艇は、口径14.5mm機関銃遠隔操作複合体と、旋回台に設置された2基の口径7.62mm機関銃「ペチェネグ」で武装する。



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ロシア海軍プロジェクト03160「ラプトル」哨戒艇は、サンクトペテルブルク『ペラ』造船所で建造されており、2015年3月5日に最初の3隻が就役して以来、現在までに計14隻が就役し、バルト艦隊黒海艦隊へ配備されています。



無論、これまで「ラプトル」の乗組員は全て男性でしたが、この度、黒海艦隊「ラプトル」の1隻の乗組員(3名)を試験的に全て女性で構成する事になりました。

これまでロシア海軍戦闘艦艇には女性乗組員は居ませんが、補助艦船には少数ながら居るようであり、例えば大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」(現在は南極遠征中)には、2018年3月の時点で17名の女性乗組員が居る事が明らかにされています。
(同船は乗組員170名+研究要員80名)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月8日3時1分配信
【(ロシア)海軍総司令官は国際女性デーに艦隊の女性(将兵)への祝辞を述べた】


2020年3月初頭の時点で、ロシア連邦軍には総計で41000名以上の女性軍人が勤務しており、この内の約4000名が士官(内44名が大佐)です。
『タス通信』より
2020年3月3日配信
【ショイグ:女性が居ないロシア軍は想像もできない】
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