ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はクリミア半島上空で空中給油訓練を行なった
- カテゴリ:遠距離対潜哨戒機Tu-142
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年3月4日15時7分配信
【北方艦隊の対潜機Tu-142はクリミアでの訓練へ向かった】
北方艦隊の海上航空隊の一員である遠距離対潜航空機Tu-142は、黒海艦隊の航空機との演習へ参加する為にクリミアへの移動飛行を行なった。
3月4日・水曜日、ロシア連邦国防省広報サービスは発表した。
半島上空では、既に空中給油機Il-78からの給油訓練が行なわれている。
演習へは更に、3機の多目的戦闘機Su-30SMと2機の爆撃機Su-24Mが関わった。
軍当局広報サービスが説明したように、様々なタイプの航空機への給油は、高度の最低及び最高の許容限度で交互に行なわれた。
給油時の航空機間の距離は10~12メートルを超えず、飛行士は円錐送油器から給油ロッドまでの距離を目視で判断した。
遠距離対潜航空機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95をベースに作成された。
最大飛行距離は12000kmを超え、高度7000メートルで重量138トンの際の速度は時速855キロメートル。
飛行継続時間は9時間。
航空機は、潜水艦探知手段、更にはロケット、爆弾、機雷を装備する。
ソ連/ロシア海軍の遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。
インド海軍のTu-142は2017年末までに退役しました。
現在、ロシア海軍航空隊では、各型合わせて北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ飛行場へ配備されています。
キぺロヴォ飛行場



北方艦隊のTu-142は、度々地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]
2020年3月4日にはクリミア半島まで進出し、黒海艦隊航空隊と共に演習を行ないました。
ロシア海軍航空隊のTu-142は近代化改修され、今後も現役に留まります。
[ロシア海軍は2018年に最初の近代化改修された対潜哨戒機Tu-142を受け取る]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は爆撃照準システムSVP-24を装備する]
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