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ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は大西洋上空の長距離飛行を行なった


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年3月8日13時2分配信
【北方艦隊の2組のTu-142乗員は北氷洋及び大西洋上空での飛行任務へ取り組んだ】

北方艦隊遠距離対潜航空機Tu-142の2組の乗員は、北氷洋及び大西洋上空での飛行任務へ取り組んだ。
飛行中、彼らはロシア航空宇宙軍遠距離航空隊給油航空機Il-78からの空中燃料補給へ取り組んだ。

Tu-142乗員の海上での飛行は13時間以上に渡り続けられた。
その近隣及び中間ゾーンで、我々の航空機は、北方艦隊独立混成航空連隊戦闘機MiG-31の支援を受けた。

飛行の様々な段階で、NATO(北大西洋条約機構)空軍戦闘機は、Tu-142への同行を行なった。
北方艦隊Tu-142の乗員は、訓練を成功裏に実施し、遠海ゾーンでの課題を解決した。
飛行は、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って行なわれた。
空中ルートは、バレンツ海、ノルウェー海、北海、大西洋の中立水域の上空を通過した。
ルートの総距離は、約1万キロメートルに及んだ。

与えられた任務を成功裏に遂行した後、飛行士は北方艦隊航空・防空軍連合部隊飛行場の1つへの着陸を行なった。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。
インド海軍Tu-142は2017年末までに退役しました。


現在、ロシア海軍航空隊では、各型合わせて北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ飛行場へ配備されています。

キぺロヴォ飛行場
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北方艦隊Tu-142は、度々地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


2020年3月4日にはクリミア半島まで進出し、黒海艦隊航空隊と共に演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はクリミア半島上空で空中給油訓練を行なった]


3月8日には大西洋まで進出しました。
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ロシア海軍航空隊Tu-142は近代化改修され、今後も現役に留まります。
[ロシア海軍は2018年に最初の近代化改修された対潜哨戒機Tu-142を受け取る]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は爆撃照準システムSVP-24を装備する]
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