ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はアラスカ周辺を長時間飛行した
- カテゴリ:遠距離対潜哨戒機Tu-142
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年3月11日0時2分配信
【ロシアのTu-142は中立水域の上空でフライトを行なった】
ウラジオストク、3月10日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア海軍の2機の遠距離対潜航空機Tu-142は、チュクチ海及びボフォート海の中立水域上空で計画飛行を行なった。

東方軍管区の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部は発表した。
以前、アメリカの戦闘機が4時間に渡りアラスカ地域でロシアの対潜航空機Tu-142に同行したと報じられた。
フライトは、約12時間に渡って続いた。
ルートの各段階でロシア航空機にはアメリカ合衆国空軍の戦闘機F-22及びF-18が同行した。
フライトは、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って実施された事が強調された。
最近、ロシアのTu-142の数回の練習操作が伝えられている。
先週、太平洋艦隊司令部は、日本海での爆撃演習について通知し、2月末には2機の同型機のノルウェー海及びバレンツ海の中立水域上空における練習飛行が伝えられた。
ソ連/ロシア海軍の遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。
現在、ロシア海軍航空隊では、北方艦隊と太平洋艦隊に各12機が在籍しています。
太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイ(モンゴフト)に配備されています。



ロシア海軍航空隊のTu-142は、度々遠方海域へ進出しています。
北方艦隊のTu-142は、2016年6月初頭と2018年3月末に地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]
2019年8月6日、太平洋艦隊の2機のTu-142がアラスカ、カナダ及びアリューシャン列島沖を飛行しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Tu-142はアリューシャン列島、アラスカ、カナダ沖を飛行した]
遠方海域では有りませんが、今回の記事中でも触れられているように、2020年3月6日、太平洋艦隊の3機のTu-142が日本海で対潜戦闘訓練を行ない、実際に対潜爆弾を使用しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年3月6日3時49分配信
【太平洋艦隊の3機の遠距離対潜航空機Tu-142M3は日本海で実地爆撃を行なった】
2020年3月8日、北方艦隊の2機のTu-142が大西洋まで進出しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は大西洋上空の長距離飛行を行なった]
そして3月9日、太平洋艦隊の2機のTu-142がアラスカ周辺を長時間飛行し、アメリカ空軍のF-22戦闘機及びカナダ軍の戦闘機CF-18がスクランブル発進しました。


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