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ロシア海軍最古参の潜水艦救助船コムーナは黒海で演習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年3月11日10時0分配信
【黒海艦隊の救助船「コムーナ」及び有人水中装置AS-28乗組員は海上での実地連携へ取り組む】

黒海艦隊救助船「コムーナ」乗組員は、艦隊の戦闘訓練計画に沿って、意図された任務の遂行へ着手した。

活動実施の枠組みで「コムーナ」は、戦闘訓練射爆場の1つへ出航し、この数日間、船は駐留する有人救助装置へ適応し、水中有人捜索救助装置AS-28チームとの実地連携へ取り組む。
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AS-28班は、装置を10メートルから40メートルまでの様々な深度へ潜航させ、その中で、水中位置からの通信を点検し、更には収容及び海底からの浮上の行動方式へ取り組む。

深度40メートルでの救助者の実地技量を向上させる為、海底には潜水艦の昇降口ハッチの模型が固定される。

「コムーナ」の専門家は装置AS-28の水中への発進、昇降口ハッチへの航行及びドッキング-分離を支援する。

実施される演習活動には、黒海艦隊潜水夫船及び支援船も加わる。




潜水艦救助船「コムーナ」は、サンクトペテルブルクプチロフスキー造船所(現『北方造船所』)で1912年11月12日に起工され、1913年11月17日に進水し、1915年7月1日にロシア帝国海軍へ引き渡されました。
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1915年7月14日に海軍旗初掲揚式典を開催し、バルト艦隊へ編入されました。
(1967年に黒海艦隊へ転属)
就役時の船名は「ヴォルホフ」でした。
(1922年に「コムーナ」と改名)

以後、ロシア帝国海軍、ソヴィエト連邦海軍、そしてロシア連邦海軍で100年以上に渡り活動しています。
(2015年7月14日に就役100周年を迎えた)
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[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」が見つめた93年]
[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」就役93周年]
[ロシア海軍最古参・救助船コムーナは起工から100周年を迎えた]

2014年3月にはセヴァストーポリ浮きドックでのオーバーホールを完了しました。
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[ロシア海軍最古参・救助船コムーナはオーバーホールを終えた]

その後は黒海で度々演習を行なっています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦救助船コムーナは黒海で救助演習を行なう]

2018年春頃からセヴァストーポリでオーバーホールが行なわれ、2018年11月下旬に復帰しました。


その後も、何度か黒海で演習を行なっています。


既に就役から104年以上経っている「コムーナ」ですが(今年7月14日には就役105周年を迎える)、今後も暫くの間は現役に留まるようです。


「コムーナ」は、近代化改装により「パンテラ-プリュス」などの最新機器を備えています。

遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」
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2016年2月以降は、太平洋艦隊から黒海艦隊へ移管されたバチスカーフAS-28(2008年に近代化改装)を搭載しています。
[小型潜水艇AS-28、現役復帰]
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