ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年3月12日12時13分配信
【第7のプロジェクト20380コルベットはサンクトペテルブルクで進水した】
3月12日・木曜日、『北方造船所』でロシア海軍の為に意図されているコルベット「リェチーヴイ」~第7のプロジェクト20380コルベットが進水した。
『Mil.Press FlotProm』記者は現地より報告した。
式典は、モスクワ時間12時14分に始まった。
行事には、労働者、設計者、軍事船員が参加した。
名誉あるゲストの中には、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコ、海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ、『北方造船所』総取締役イーゴリ・ポノマリョフ、中央海洋設計局『アルマーズ』総取締役アレクサンドル・シリャフテンコが居た。
「『北方造船所』への発注書類は、今後10年間は同社へ十分な仕事を与える事を可能にします」
式典中にアレクセイ・クリヴォルチコは表明した。
「近い内に、我々は、ここで数隻のフリゲートを起工します」
ニコライ・エフメノフによると、「リェチーヴイ」は就役後、黒海艦隊での勤務へ向かう。
「同プロジェクトのコルベットは、海軍において信頼できる艦である事を証明しております」
彼は指摘した。
次に、アレクセイ・ラフマノフは、『北方造船所』は、この地域における『統合造船業営団』の戦闘艦製造の為の基幹企業とならなければならないと述べた。
アレクサンドル・シリャフテンコは、「リェチーヴイ」はプロジェクト20380のトップ艦に比べて変更が加えられており、コルベットの運用の結果により構造及び機器が修正されている事を強調した。
進水後、「リェチーヴイ」は艤装岸壁へ移される。
「私共は、期限に沿って艦を海軍へ御引き渡し致します」
イーゴリ・ポノマリョフは確約した。
「リェチーヴイ」は『北方造船所』で2015年2月20日に起工された。
これはロシア海軍の為に工場が建造する第5のプロジェクト20380コルベットである。
以前、「リェチーヴイ」の名は、1995年に除籍されたプロジェクト1135警備艦に付けられていた。

コルベットは、電波位置測定の視認性を低下する技術を用いて建造されている。
プロジェクト20380の為の複合材料と合金は、サンクトぺテルブルクの材料設計中央科学研究所『プロメテーイ』により開発され、更に、上部構造物は『中部ネヴァ川造船工場』で製造された。
2017年10月、造船所は、新たな艦の船体の形成の完了を報告した。
2018年3月には前部機械区画へのエンジン及び減速装置の積載が完了した。
この時、コルベットの進水は2019年第2四半期に、海軍への引き渡しは2020年に計画されていた。
[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190、大口径機関砲及び擲弾発射機である。
プロジェクト20380コルベット「リェチーヴイ」は、2015年2月20日にサンクトペテルブルクの『北方造船所』で起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]
複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]
2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。
2020年3月12日に進水しました。
[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"は2020年3月12日に進水する]
「リェチーヴイ」は、2020年12月末までにロシア海軍へ引き渡される予定です。
就役後は黒海艦隊へ配備されます。
これまでにプロジェクト20380コルベットはバルト艦隊と太平洋艦隊にのみ配備されておりましたが、「リェチーヴイ」は初めて黒海艦隊へ配備される20380コルベットとなります。
ロシア海軍の新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(基本型のプロジェクト20380及び武装強化型のプロジェクト20385)は、現在までに計12隻が起工され(20380が10隻、20385が2隻)、このうち6隻がロシア海軍へ引き渡されています。
20380/20385は、サンクトペテルブルクの『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)とコムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』で建造されています。
[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(プロジェクト20380、建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役(艦番号550)
バルト艦隊に配備
「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(プロジェクト20380、建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役(艦番号531)
バルト艦隊に配備
「ボイキー」Бойкий(プロジェクト20380、建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役(艦番号532)
バルト艦隊に配備
「ストイーキー」Стойкий(プロジェクト20380、建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役(艦番号545)
バルト艦隊に配備
「グレミャーシチー」Гремящий(プロジェクト20385、建造番号1005)
2012年2月1日起工/2017年6月30日進水/2020年就役予定
太平洋艦隊に配備予定
「プロヴォールヌイ」Проворный(プロジェクト20385、建造番号1006)
2013年7月25日起工/2021年就役予定
太平洋艦隊に配備予定
「リェチーヴイ」Ретивый(プロジェクト20380、建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2020年12月末就役予定
黒海艦隊に配備予定
「ストローギー」Строгий(プロジェクト20380、建造番号1008)
2015年2月20日起工/2021年就役予定
黒海艦隊に配備予定
[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(プロジェクト20380、建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役(艦番号333)
太平洋艦隊に配備
「グロームキー」Громкий(プロジェクト20380、建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役(艦番号335)
太平洋艦隊に配備
「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(プロジェクト20380、建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年就役予定
太平洋艦隊に配備予定
「リェーズキー」Резкий(プロジェクト20380、建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年就役予定
太平洋艦隊に配備予定
プロジェクト20380/20385に続き、更なる改良発展型であるプロジェクト20386の建造も始まっており、1番艦「メルクーリィ」は2016年10月28日に起工されました。
[プロジェクト20386コルベット(ジェルズキ―型)]
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