ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北極海上空で長時間飛行を行なった
- カテゴリ:遠距離対潜哨戒機Tu-142
『タス通信』より
2020年3月14日配信
【太平洋艦隊の航空機Tu-142は太平洋及び北氷洋の上空飛行を行なった】
モスクワ、3月14日/タス通信
太平洋艦隊海上航空隊の2機の対潜航空機Tu-142は、太平洋及び北氷洋の中立市域上空の計画飛行を実施した。
土曜日にロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部は発表した。
「飛行時間は約12時間に及びました。
この間に航空機は距離5000kmを超えるルートを通り抜けました」
声明では、こう指摘された。
国防省によると、飛行中、飛行士は、目標物の無い場所の上空を飛行する技量と、地上電波工学手段無しで操縦する際の整然とした行動に習熟した。
近隣ゾーンで航空機Tu-142のペアには太平洋艦隊海上航空隊の戦闘機MiG-31BMが随伴した。
太平洋艦隊対潜航空隊の航空機の飛行は、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って実施され、冬期訓練期間のTu-142乗員の戦闘訓練プログラムの枠組みで行なわれた事をロシア連邦国防省は指摘した。
数日前、太平洋艦隊の対潜航空機Tu-142のペアは、12時間に渡りチュクチ海及びボフォート海の中立水域上空で計画飛行を行なった。
ソ連/ロシア海軍の遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。
現在、ロシア海軍航空隊では、北方艦隊と太平洋艦隊に各12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ飛行場、太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイ飛行場(モンゴフト)に配備されています。
キぺロヴォ飛行場



カーメニ・ルチェイ飛行場(モンゴフト)



ロシア海軍航空隊のTu-142は、度々遠方海域へ進出しています。
北方艦隊のTu-142は、2016年6月初頭と2018年3月末に地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]
2019年8月6日、太平洋艦隊の2機のTu-142がアラスカ、カナダ及びアリューシャン列島沖を飛行しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Tu-142はアリューシャン列島、アラスカ、カナダ沖を飛行した]
2020年3月4日、北方艦隊の2機のTu-142がクリミア半島まで進出し、黒海艦隊航空隊と共に演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はクリミア半島上空で空中給油訓練を行なった]
2020年3月8日、北方艦隊の2機のTu-142が大西洋まで進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は大西洋上空の長距離飛行を行なった]
2020年3月9日、太平洋艦隊の2機のTu-142がアラスカ周辺を長時間飛行しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はアラスカ周辺を長時間飛行した]
2020年3月11日、北方艦隊の2機のTu-142は再び大西洋まで進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は再び大西洋上空の長距離飛行を行なった]
3月14日、太平洋艦隊の2機のTu-142は北極海で長時間飛行を行ないました。
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