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ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はアラスカ周辺へ進出した

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『タス通信』より
2020年3月14日配信
【アラスカから100kmのボフォート海で北方艦隊の2機のTu-142が上空飛行を行なった】
セヴェロモルスク/ムルマンスク州、3月14日/タス通信

北方艦隊の2機の遠距離対潜航空機Tu-142乗員は、アラスカから100kmの距離のボフォート海を含む北氷洋の上空で計画飛行を行なった。
土曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。

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「飛行任務の最も遠い地点は、アラスカ半島沿岸から約100km離れたボフォート海に在りました。
飛行時間は15時間に及び、そのルートの長さは11000km以上でした。
Tu-142乗員は北極で空中給油機Il-78から燃料補給を受けました」

声明では、こう述べられた。

広報サービスは、飛行は主に目標物の無い場所の上空で行なわれ、飛行士は、操縦技量と地上電波工学航空航法手段を欠いた条件での整然とした行動へ習熟し、Tu-142乗員は更に氷上偵察と北極圏の結氷状況のモニタリングを行なった事を通知した。

「北方艦隊対潜航空隊の飛行は、冬期訓練期間のTu-142乗員の戦闘訓練プログラムの枠組みで行なわれ、空域使用に関する国際法規に厳密に沿って実施されました」
広報サービスは説明した。

3月に北方艦隊航空機Tu-142乗員は、北氷洋及び大西洋上空で数回の計画飛行を行なった。
土曜日にロシア連邦国防省は、太平洋艦隊海上航空隊の2機の対潜航空機Tu-142太平洋及び北氷洋の中立水域上空で計画飛行を行なったと発表した。
飛行時間は約12時間に及び、この間に航空機は距離5000kmを超えるルートを通り抜けた。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。

現在、ロシア海軍航空隊では、北方艦隊太平洋艦隊に各12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ飛行場太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイ飛行場(モンゴフト)に配備されています。

キぺロヴォ飛行場
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カーメニ・ルチェイ飛行場(モンゴフト)
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ロシア海軍航空隊Tu-142は、度々遠方海域へ進出しています。

北方艦隊Tu-142は、2016年6月初頭と2018年3月末に地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


2019年8月6日、太平洋艦隊の2機のTu-142アラスカ、カナダ及びアリューシャン列島沖を飛行しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Tu-142はアリューシャン列島、アラスカ、カナダ沖を飛行した]


2020年3月4日、北方艦隊の2機のTu-142クリミア半島まで進出し、黒海艦隊航空隊と共に演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はクリミア半島上空で空中給油訓練を行なった]


2020年3月8日、北方艦隊の2機のTu-142大西洋まで進出しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は大西洋上空の長距離飛行を行なった]

2020年3月9日、太平洋艦隊の2機のTu-142アラスカ周辺を長時間飛行しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はアラスカ周辺を長時間飛行した]

2020年3月11日、北方艦隊の2機のTu-142は再び大西洋まで進出しました。

[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は再び大西洋上空の長距離飛行を行なった]

2020年3月14日、太平洋艦隊の2機のTu-142北極海で長時間飛行を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北極海上空で長時間飛行を行なった]

そして同じ日に北方艦隊の2機のTu-142アラスカ周辺を長時間飛行しました。
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