近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年4月にロシア海軍へ復帰する

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年3月18日0時1分配信
【原子力潜水艦「ヴェプリ」は4月に海軍へ復帰する-総司令官】
モスクワ、3月18日、インタファクス
プロジェクト971多目的原子力潜水艦「ヴェプリ」は修理及び近代化の後、2020年4月に海軍へ復帰する。
海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は述べた。
「今年4月、我々は、潜水艦部隊へ修理を終えた後の原子力潜水艦ヴェプリが復帰するのを待っております」
エフメノフは、水曜日に公開されたロシア連邦軍新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、こう話した。
彼は、国内造船所、科学者、設計社が「修理作業中に近代化の為、或いは更新の為の大いなるポテンシャルを有する」潜水艦を作成している事を指摘した。
「私共は、このような余裕を持つ艦に対し、早々にさようならを言う権利を持っておりません。
様々な量の原子力潜水艦の修理と近代化は継続します。
作業は、プロジェクト667BDRM、971、949に関して行なわれます」
エフメノフは話した。
彼によると「このような潜水艦修理の合理的かつ論理的なアプローチの結果、プロジェクト971及び949原子力潜水艦の勤務期間は、実質的に2倍に増加します」
「繰り返し申し上げますが、プロジェクト667BDRM原子力水中ロケット艦の修理は進行中です」
エフメノフは話した。
原子力潜水艦「ヴェプリ」(プロジェクト971、NATO分類「アクラ」)は1995年に海軍の戦闘編制へ加わった。
排水量は5700/7990トン、幅13.5メートル、全長108メートル、吃水9.6メートル、最大潜航深度500メートル、速力20~35ノット。
1995年前半、アメリカ合衆国の探知システムは、同国東海岸においてこの潜水艦の出現を記録できなかった。
潜水艦は、計画設計局『マラヒート』により設計され、プロジェクト971改としてセヴェロドヴィンスク企業『セヴマシュ』で建造された。
潜水艦、艦船グループと戦い、敵の地上施設へ打撃を与える為に意図されている。
兵装は、魚雷-ロケット複合体や魚雷、有翼ミサイルの射撃の為に適応した8門の魚雷発射管から成る。

プロジェクト971「シチューカ-B」原子力大型潜水艦K-157は、1990年6月16日にセヴェロドヴィンスクの生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されました。

1992年6月3日には「原子力巡洋潜水艦」に類別変更されました。
1993年4月6日に「ヴェプリ」(猪)と命名されました。


1994年12月10日に進水しました。
1995年6月29日から航行試験が始まり、同年11月3日に終了しました。
1995年11月25日に受領証書への署名が行なわれ、11月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
1995年12月10日にはヤーゲリナヤ湾のガジエヴォ基地へ到着し、12月29日には北方艦隊の第24潜水艦師団へ編入されました。


1998年9月11日、ガジエヴォ基地に停泊中の「ヴェプリ」で殺人事件が発生し、8名の水兵が殺害されました。
犯人の水兵も射殺されました。
2003年7月5日~11日には、ノルウェー海でフランス海軍との合同演習へ参加しました。
2004年9月には北東大西洋でフランス海軍との合同演習へ参加しました。
同年9月21日から29日までフランスのブレスト港を訪問しました。


2012年には予備役となり、2013年11月20日には寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。
2014年に艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、オーバーホールが始まりました。

当初、「ヴェプリ」の近代化改装は2017年末までに完了する予定でしたが、実現しませんでした。
[近代化改装される原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2017年末にロシア海軍へ復帰する]
そして今回、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ提督は、「ヴェプリ」は2020年4月に復帰すると発言しました。
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