調査原潜プロジェクト09852は起工された
- カテゴリ:ロシア海軍の特務原潜
2012年12月20日、セヴェロドヴィンスク市の「セヴマシュ」造船所においてロシア海軍の為の原子力調査潜水艦プロジェクト09852が起工されました。

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【特務原子力潜水艦はセヴマシュで起工された】
2012年12月20日
12月20日、原子力調査潜水艦プロジェクト09852の起工式典は株式会社「生産合同・北方機械製造組合」の造船台で開催された。
『中央海軍ポータル』特派員は、同社の情報提供者より伝えられた。
起工式典には、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将、統合造船業営団総裁A.A.ジャチコフ、セヴマシュ総取締役M.A.ブドニチェンコ、軍部隊指揮官A.V.ブリリチェフ、M.V.ザボルスキー、海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役I.V.ヴィリ二ト、国防省の第1059軍務代表部長D.N.マクスロフが出席した。
ドックでの起工記念板の設置の栄誉は海軍総司令官とセヴマシュ総取締役に与えられた。
ヴィクトル・チルコフ大将は、同社が我が国の原子力潜水艦隊の発展に大いに貢献した事を指摘し、造船所の更なる成功と、信頼できるロシアの原子力の盾の創設を望んだ。
ミハイル・ブドニチェンコは、潜水艦の長期間の勤務と、国防省が指定した任務遂行上の信頼性の為、同社があらゆる努力を行なうと表明した。
潜水艦は、複雑な任務を実行する為に作成される。
それは、世界の大洋の遠距離エリアにおける様々な科学的調査、捜索・救助活動への参加といったものである。
加えて原子力潜水艦には、水中機器装置、調査機器が設置され、新たなタイプの科学・研究機器の試作品の試験を行ない、水中輸送路を監視しなければならない。
原子力潜水艦は深海救助装置及び無人水中装置の搭載艦となる。
原子力艦は、プロジェクト949Aをベースにして海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクト-ペテルブルク)により設計された。
未確認情報によると、このプロジェクト09852は、1992年以降「セヴマシュ」で建造されているプロジェクト949A原子力潜水艦K-329「ベルゴロド」(建造番号664)の再建造である。
株式会社「生産連合セヴマシュ」公式サイトより
2012年12月20日配信
【新たな潜水艦は深海を調査する】
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年12月20日11時36分配信
【深海調査用の新たな原子力潜水艦がセヴマシュで起工された】
内容は同一です。
いずれも、プロジェクト09852調査原潜は、海洋工学中央設計局「ルビーン」がプロジェクト949A原潜をベースに設計したとしか書かれておらず、未完成原潜「ベルゴロド」には一切触れられていません。

プロジェクト949A(オスカーII級)有翼ミサイル原潜K-329「ベルゴロド」は、セヴェロドヴィンスク市のセヴマシュ造船所で完成度80パーセント程度のまま建造工事が凍結されていました。
[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]
しかし、今年2月以降、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、「ベルゴロド」を特殊作戦用原潜として完成させる事を表明しました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]
原潜「ベルゴロド」は80パーセント完成したままセヴマシュの屋内造船台に鎮座しており、同艦を進水させなければ、新世代原潜を建造する為のスペースが空きません。
それで、未完成の同艦を改めてプロジェクト09852原子力調査潜水艦として完成させる事になったのでしょうか。
現在、ロシア海軍には、戦略原子力潜水艦プロジェクト667BDR(デルタIII級)K-129を改造した特殊用途原子力潜水艦プロジェクト09786(デルタ・ストレッチ)が在籍しています。
しかし同艦(現在はBS-136)は1981年就役であり、既に艦齢30年を超えています。

BS-136「オレンブルク」は、船体下部に小型原潜プロジェクト1851「パルトゥス」或いはプロジェクト10831「ロシャリク」を搭載します。

最近では、「ロシャリク」級を搭載する事が多いようです。
「ロシャリク」級特務原潜AS-12



最近では、9月に北極圏へ行き、ロモノソフ海嶺とメンデレーエフ海嶺の海底を調査しています。
『イズべスチヤ』より
2012年10月29日配信
【軍用原子力バチスカーフ「ロシャリク」は北極圏を探った】
北極圏で行動する母艦BS-136「オレンブルク」(2012年9月27日)

「ロシャリク」級特務原潜AS-12は1990年7月16日にセヴマシュで起工され、2003年8月5日に進水、2010年頃に就役しました。
同級に関しては詳細は未だ不明です。
水中排水量は2000トン以上、全長は60~70m程度、幅は7メートル程度、水中速力は30ノット程度、潜航深度は少なくとも1000m以上(未確認情報によれば最大6000m)、乗員は25名程度と推定されています。
プロジェクト09852は、特務原潜BS-136の後継として、「ロシャリク」級特務原潜AS-12の新たな母艦になるのでしょうか。

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【特務原子力潜水艦はセヴマシュで起工された】
2012年12月20日
12月20日、原子力調査潜水艦プロジェクト09852の起工式典は株式会社「生産合同・北方機械製造組合」の造船台で開催された。
『中央海軍ポータル』特派員は、同社の情報提供者より伝えられた。
起工式典には、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将、統合造船業営団総裁A.A.ジャチコフ、セヴマシュ総取締役M.A.ブドニチェンコ、軍部隊指揮官A.V.ブリリチェフ、M.V.ザボルスキー、海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役I.V.ヴィリ二ト、国防省の第1059軍務代表部長D.N.マクスロフが出席した。
ドックでの起工記念板の設置の栄誉は海軍総司令官とセヴマシュ総取締役に与えられた。
ヴィクトル・チルコフ大将は、同社が我が国の原子力潜水艦隊の発展に大いに貢献した事を指摘し、造船所の更なる成功と、信頼できるロシアの原子力の盾の創設を望んだ。
ミハイル・ブドニチェンコは、潜水艦の長期間の勤務と、国防省が指定した任務遂行上の信頼性の為、同社があらゆる努力を行なうと表明した。
潜水艦は、複雑な任務を実行する為に作成される。
それは、世界の大洋の遠距離エリアにおける様々な科学的調査、捜索・救助活動への参加といったものである。
加えて原子力潜水艦には、水中機器装置、調査機器が設置され、新たなタイプの科学・研究機器の試作品の試験を行ない、水中輸送路を監視しなければならない。
原子力潜水艦は深海救助装置及び無人水中装置の搭載艦となる。
原子力艦は、プロジェクト949Aをベースにして海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクト-ペテルブルク)により設計された。
未確認情報によると、このプロジェクト09852は、1992年以降「セヴマシュ」で建造されているプロジェクト949A原子力潜水艦K-329「ベルゴロド」(建造番号664)の再建造である。
株式会社「生産連合セヴマシュ」公式サイトより
2012年12月20日配信
【新たな潜水艦は深海を調査する】
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年12月20日11時36分配信
【深海調査用の新たな原子力潜水艦がセヴマシュで起工された】
内容は同一です。
いずれも、プロジェクト09852調査原潜は、海洋工学中央設計局「ルビーン」がプロジェクト949A原潜をベースに設計したとしか書かれておらず、未完成原潜「ベルゴロド」には一切触れられていません。

プロジェクト949A(オスカーII級)有翼ミサイル原潜K-329「ベルゴロド」は、セヴェロドヴィンスク市のセヴマシュ造船所で完成度80パーセント程度のまま建造工事が凍結されていました。
[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]
しかし、今年2月以降、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、「ベルゴロド」を特殊作戦用原潜として完成させる事を表明しました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]
原潜「ベルゴロド」は80パーセント完成したままセヴマシュの屋内造船台に鎮座しており、同艦を進水させなければ、新世代原潜を建造する為のスペースが空きません。
それで、未完成の同艦を改めてプロジェクト09852原子力調査潜水艦として完成させる事になったのでしょうか。
現在、ロシア海軍には、戦略原子力潜水艦プロジェクト667BDR(デルタIII級)K-129を改造した特殊用途原子力潜水艦プロジェクト09786(デルタ・ストレッチ)が在籍しています。
しかし同艦(現在はBS-136)は1981年就役であり、既に艦齢30年を超えています。

BS-136「オレンブルク」は、船体下部に小型原潜プロジェクト1851「パルトゥス」或いはプロジェクト10831「ロシャリク」を搭載します。

最近では、「ロシャリク」級を搭載する事が多いようです。
「ロシャリク」級特務原潜AS-12



最近では、9月に北極圏へ行き、ロモノソフ海嶺とメンデレーエフ海嶺の海底を調査しています。
『イズべスチヤ』より
2012年10月29日配信
【軍用原子力バチスカーフ「ロシャリク」は北極圏を探った】
北極圏で行動する母艦BS-136「オレンブルク」(2012年9月27日)

「ロシャリク」級特務原潜AS-12は1990年7月16日にセヴマシュで起工され、2003年8月5日に進水、2010年頃に就役しました。
同級に関しては詳細は未だ不明です。
水中排水量は2000トン以上、全長は60~70m程度、幅は7メートル程度、水中速力は30ノット程度、潜航深度は少なくとも1000m以上(未確認情報によれば最大6000m)、乗員は25名程度と推定されています。
プロジェクト09852は、特務原潜BS-136の後継として、「ロシャリク」級特務原潜AS-12の新たな母艦になるのでしょうか。
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