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太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフは2020年にロシア海軍へ就役する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年3月18日0時1分配信
【海軍は「カリブル」を持つ潜水艦「ヴォルホフ」を2020年に受け取る-総司令官】
モスクワ、3月18日、インタファクス

プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴォルホフ」は、2020年に太平洋艦隊へ引き渡される。
ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は述べた。

「海軍はディーゼルエレクトリック潜水艦ヴォルホフを今年に受け入れます」
エフメノフ
は、水曜日に公開されたロシア連邦軍新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、こう話した。

彼は、現在、ロシア連邦国防省の発注下で太平洋艦隊の為のプロジェクト636.3潜水艦シリーズの建造が進められている事を想い起こした。
最初の潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は2019年11月に海軍へ引き渡された。

「現在、『アドミラルティ造船所』の船台では、このシリーズの更なる2隻の潜水艦マガダン及びウファのブロック接合の準備が進められております。
各々の艦の3個のブロック全ては水圧試験を経ております。
シリーズの建造は、スケジュール及び契約に沿って行なわれており、2022年に完了しなければなりません」

総司令官は話し、プロジェクト636.3潜水艦「世界で最も静粛なものの1つであり、高い戦闘効率性を有します」と指摘した。

「音響隠密性と目標探知距離の最適な組み合わせは、最新の慣性航法複合体、現代的な自動情報管理システム、強力な魚雷ミサイル兵装は、通常動力潜水艦建造の分野において、このクラスの潜水艦の世界に対する優越性を保障します」
エフメノフ
は話した。

以前、『アドミラルティ造船所』黒海艦隊の為に6隻から成るプロジェクト636.3潜水艦シリーズを建造した。
黒海艦隊ディーゼル潜水艦シリア軍事作戦へ参加し、地中海エリアから過激派へ「カリブル」による打撃を与えた。
「6隻のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦を受け入れた黒海艦隊将兵は、シリア・アラブ共和国のテロリストへ高精度兵器による打撃を与える事により、その効率性を証明しました」
エフメノフ
は話した。

「ヴォルホフ」は、太平洋艦隊の為に建造される6隻から成る潜水艦シリーズの2隻目である。
シリーズの建造契約へ『アドミラルティ造船所』は2016年9月に署名した。
艦は2017年7月に起工され、2019年12月に進水した。
2019年11月、『アドミラルティ造船所』は、このシリーズの最初の潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」ロシア連邦海軍へ引き渡した。
第3及び第4の潜水艦「マガダン」「ウファ」は、同年11月に起工された。
現在、『アドミラルティ造船所』の船台では、これらの潜水艦のブロック接合準備が進められている。

プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の特徴は、打撃ミサイル兵器複合体「カリブル-PL」を装備し、更に電波電子機器が更新されている事にある。
「カリブル」ロシア有翼ミサイルファミリーである。
開発者は試作設計局『ノヴァトール』(株式会社・航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』へ加入)である。



[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しました。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
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プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]

プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)

黒海艦隊06363は、既にシリア有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
そして太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~1番艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦「ヴォルホフ」が同時に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

B-603「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはサンクトペテルブルクで進水した]

2020年3月2日から造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはサンクトペテルブルクで係留試験を開始した]

「ヴォルホフ」は2020年11月末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。

太平洋艦隊向けの06363の3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

5番艦と6番艦は2020年に起工されます。

太平洋艦隊向けの06363潜水艦6隻の建造は、2022年までに完了します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2022年に完了する]
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