ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを訪問した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年3月18日13時39分配信
【太平洋艦隊の水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は非公式訪問の為にインドネシアへ到着した】
本日(3月18日)、太平洋艦隊の水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は非公式訪問の為にインドネシアへ到着した。
船は、太平洋艦隊大洋調査探検部長アレクサンドル・ヴィノグラードフ2等海佐の総指揮の下、3月3日から南極沿岸への遠距離航海任務を遂行している。
航海はロシア地理学協会の支援下で行なわれ、南極発見200周年及びイワン・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられる。
航海は3ヶ月以上続く。
インドネシアのジャカルタ北方のタンジュン・プリオク港で、乗組員は水と燃料を完全な基準まで補充し、太平洋艦隊将兵の為に、休養と文化プログラムが提供される。
訪問完了は3月21日に予定されている。
プロジェクト862水路調査船の16番船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、ポーランドのグダニスク造船所で建造され、1983年7月29日に就役しました。
就役後は、太平洋艦隊へ配備され、現在に至っております。

この数年間はウラジオストクの艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれ、2020年2月中旬に艦隊へ復帰しました。
現役復帰後の「マルシャル・ゲロヴァーニ」の最初の任務は、南極遠征となり、2020年3月3日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南極調査航海へ出発した]
「マルシャル・ゲロヴァーニ」は3月18日にインドネシアのジャカルタへ寄港しました。
バルト艦隊の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は昨年12月3日に南極へ向けて出航し、今年1月末から2月末まで南極のべリングスハウゼン基地に滞在して各種調査を行ないました。

[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]
「アドミラル・ウラジーミルスキー」は2月末に一旦南極を離れ、ウルグアイのモンテビデオへ寄港した後、3月16日に南極沖へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]

今後、「マルシャル・ゲロヴァーニ」も合流します。

記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。

この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)

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