ロシア海軍北方艦隊の原潜基地のインフラ更新は進められている
- カテゴリ:ロシア北方艦隊(2020年-)

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年3月16日16時0分配信
【ロシアは新たな潜水艦の為の北極の基地を近代化する】
モスクワ、3月16日、インタファクス
北方艦隊は、ザオゼルスクの原子力潜水艦基地の近代化、ガジエヴォ基地のインフラストラクチュアの更新を進めている。
北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフは述べた。

「新たな原子力潜水艦及びロシア原子力水中艦隊の揺り籠~ザオゼルスクの駐留システムの再構築は進められております。
プロジェクト"ヤーセン"水中巡洋艦及び既に駐留しているセヴェロドヴィンスクの為のインフラストラクチュアは準備されています」
モイセーエフは潜水艦船員の日の会合において話した。

「ガジエヴォでは、現代及び将来プロジェクトの艦の駐留を保障する為の新たな埠頭と沿岸インフラストラクチュアの建設が完了しました」
提督は話した。

司令官によると、艦隊は、駐留システムの開発と並行して新たな潜水艦へ習熟している。
「私共は、これらを成功裏に引き続き使用し、近代化します。
新たな埠頭と貯蔵所、根本的に新たな海洋兵器を受け入れ、再装填し、整備する為のシステムを建設しています」
モイセーエフは話した。
北方艦隊潜水部隊は、ロシア海軍で最も強力な原子力潜水艦統合部隊と見られている。
それは、ロシア軍の最適化実施の枠組みで10年前に形成された。
そこには、軍事的な伝統と60年の原子力潜水艦運用の歴史を持つ連合部隊が加わっている。
現在、ロシア北方艦隊の原潜基地:ガジエヴォとザオゼルスクには、以下の艦が駐留しています。
(ただし、これは書類上のものであり、一部の艦はオーバーホールや近代化改装などで長期に渡り基地を離れている)
[第24潜水艦師団](ガジエヴォ)
プロジェクト971原子力巡洋潜水艦:K-317「パンテーラ」、K-461「ヴォルク」、K-328「レオパルド」、K-154「チグル」、K-157「ヴェプリ」、K-335「ゲパルド」
[第31潜水艦師団](ガジエヴォ)
プロジェクト955原子力戦略用途水中巡洋艦:K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」
プロジェクト667BDRM原子力戦略用途水中巡洋艦:K-51「ヴェルホトゥリエ」、K-84「エカテリンブルク」、K-114「トゥーラ」、K-117「ブリャンスク」、K-18「カレリア」、K-407「ノヴォモスコフスク」
[第11潜水艦師団](ザオゼルスク)
プロジェクト885原子力水中巡洋艦:K-560「セヴェロドヴィンスク」
プロジェクト949A原子力水中巡洋艦:K-119「ヴォロネジ」、K-266「オリョール」、K-410「スモレンスク」
プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦:B-138「オブニンスク」
ロシア北方艦隊には、2タイプの第4世代原子力潜水艦~プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦とプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦が配備されています。
「ボレイ」級はガジエヴォ基地に、「ヤーセン」級はザオゼルスク(ザーパドナヤ・リツァ)基地に駐留しています。
この為、基地のインフラの再構築が進められています。
ガジエヴォ基地のインフラ整備は、ほぼ完了しているようです。
[ロシア海軍北方艦隊原潜基地ガジエヴォに最新原潜駐留インフラが建設された]
これに続き、ザオゼルスク基地のインフラ整備も進められています。
なお、今年(2020年)には、北方艦隊へ新たな「ボレイ」級1隻及び「ヤーセン」級1隻が加わります。
[2020年に4隻の原子力潜水艦がロシア海軍へ就役する]
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