近代化改装されたロシア海軍北方艦隊の原子力巡洋潜水艦ヴェプリは航行試験を開始した

『タス通信』より
2020年3月19日20時53分配信
【北方艦隊の原子力潜水艦「ヴェプリ」は修理後の試験を開始した】
タス通信、3月19日
北方艦隊のプロジェクト971原子力潜水艦「ヴェプリ」は、修理及び近代化後の工場航行試験を行なう。
『タス通信』は木曜日に防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
「原子力潜水艦ヴェプリの修理と近代化は完了しました。
潜水艦は、工場航行試験を開始しました」
対談者は話した。
彼によると、潜水艦の引き渡し時期は、試験の結果に依る。
何故ならば、近代化の過程で「御客様の御要望により、多くの新たなシステムが関わりましたので」
以前、海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、潜水艦乗りの日を迎えるに当たっての『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、「ヴェプリ」は4月に艦隊へ復帰すると述べた。
原子力潜水艦「ヴェプリ」は、艦船修理工場『ネルパ』(『統合造船業営団』へ加入している艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の支所)で行なわれた。
『ズヴェズドーチカ』は、情報提供者からの情報について『タス通信』へコメントしなかった。
プロジェクト971原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。
「ヴェプリ」は『セヴマシュ』で建造され、ロシア海軍へ1995年に引き渡された。
近代化の後、同プロジェクト潜水艦は、打撃ミサイル複合体「カリブル-PL」を武装として得る。
プロジェクト971「シチューカ-B」原子力大型潜水艦K-157は、1990年6月16日にセヴェロドヴィンスクの生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されました。

1992年6月3日には「原子力巡洋潜水艦」に類別変更されました。
1993年4月6日に「ヴェプリ」(猪)と命名されました。


1994年12月10日に進水しました。
1995年6月29日から航行試験が始まり、同年11月3日に終了しました。
1995年11月25日に受領証書への署名が行なわれ、11月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
1995年12月10日にはヤーゲリナヤ湾のガジエヴォ基地へ到着し、12月29日には北方艦隊の第24潜水艦師団へ編入されました。


1998年9月11日、ガジエヴォ基地に停泊中の「ヴェプリ」で殺人事件が発生し、8名の水兵が殺害されました。
犯人の水兵も射殺されました。
2003年7月5日~11日には、ノルウェー海でフランス海軍との合同演習へ参加しました。
2004年9月には北東大西洋でフランス海軍との合同演習へ参加しました。
同年9月21日から29日までフランスのブレスト港を訪問しました。


2012年には予備役となり、2013年11月20日には寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。
2014年に艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、オーバーホールが始まりました。

当初、「ヴェプリ」の近代化改装は2017年末までに完了する予定でしたが、実現しませんでした。
[近代化改装される原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2017年末にロシア海軍へ復帰する]


そして2020年3月19日(ロシア海軍の潜水艦船員の日)、「ヴェプリ」は航行試験を開始しました。
「ヴェプリ」のロシア海軍への明確な引き渡し時期は未だ決まっていないようですが、現在の所、2020年4月末頃が見込まれています。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年4月にロシア海軍へ復帰する]
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