改イワン・グレン型大型揚陸艦2隻は2023-2024年にロシア海軍へ就役する

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年3月21日5時32分配信
【2隻のプロジェクト11711揚陸艦は海軍へ2023~2024年に引き渡される】
モスクワ、3月21日-ロシア通信社ノーボスチ
第2のプロジェクト11711大型揚陸艦のペア~「ウラジーミル・アンドレーエフ」と「ワシーリー・トルシン」は、海軍へ2023~2024年に引き渡さなければならない。
『ロシア通信社ノーボスチ』は沿バルト造船工場『ヤンターリ』広報サービスより伝えられた。
「これらの艦は、2020年4月に起工され、その海軍への御引き渡しは、契約により2023~2024年に定められております」
広報サービスは伝えた。
プロジェクト11711~これは、1960年代から70年代に『ヤンターリ』で14隻から成るシリーズが建造されたプロジェクト1171の最新発展型である。

2019年4月から沿バルト造船工場『ヤンターリ』は、2隻の近代化プロジェクト11711大型揚陸艦~「ウラジーミル・アンドレーエフ」と「ワシーリー・トルシン」の建造を進めている。
既に海軍へはトップ艦「イワン・グレン」が引き渡され、最初の生産艦「ピョートル・モルグノフ」は、2020年4月に海軍へ補充されなければならない。

プロジェクト11711大型揚陸艦は、揚陸部隊の上陸、車両及び機材の移送の為に意図されており、300名の海軍歩兵隊員、30両の装甲輸送車或いは13両の戦車を積載し、上陸させる事が出来る。
艦は輸送揚陸ヘリコプターKa-29を装備する。
以前、艦を開発した『ネヴァ川計画設計局』の副総取締役アレクセイ・ユフニンは、第2のプロジェクト11711大型揚陸艦のペアは、最初(の2隻)と比べてヘリコプター発着場が増大し、新たなヘリコプター格納庫構成となっており、ローター機を1機ずつではなく、並べて配置できると『ロシア通信社ノーボスチ』へ話した。
この艦は、揚陸船倉、艦首及び艦尾の上陸装置、甲板間タラップ、全ての一般的な艦上設備を保持している。
兵装は変更されないままである:艦首の6銃身30㎜機関砲と2連式機関砲。

プロジェクト11711大型揚陸艦は、カリーニングラード市の沿バルト造船工場『ヤンターリ』で建造されています。
1番艦「イワン・グレン」(2004年12月24日起工/2012年5月18日進水)は2018年6月20日に就役し、10月22日には配備先の北方艦隊基地へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

2番艦「ピョートル・モルグノフ」(2015年6月11日起工/2018年5月25日進水)は、2019年12月中旬から洋上試験を開始し、2020年5月末の就役が予定されています。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で射撃試験を行なう為に出航した]
以前にはプロジェクト11711の建造は2隻で終了する予定でしたが、一転して2隻が追加建造される事になりました。
[ロシア海軍の為に2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)が追加建造される]
2019年4月23日、「ウラジーミル・アンドレーエフ」と「ワシーリー・トルシン」が沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工されました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]
この2隻は、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kを搭載し、上部構造物も前期建造艦2隻とは違うものになります。
更には、排水量も約8000トンに増加するようです(11711の最初の2隻は6600トン)。
[改イワン・グレン型揚陸艦カイマンはサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で初めて公開される]
「ウラジーミル・アンドレーエフ」は2023年、「ワシーリー・トルシン」は2024年に就役予定です。
この2隻は太平洋艦隊への配備が予定されています。
『イズベスチヤ』より
2019年6月5日0時1分配信
【クリルまでの平穏:新たな揚陸艦は極東の境界線を強化する】
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