ロシア海軍黒海艦隊の工作船PM-56は地中海東部へ向かった
- カテゴリ:地中海情勢(2020年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年3月24日8時40分配信
【黒海艦隊の水上修理所PM-56は地中海への移動を行なう】
戦力の計画ローテーションに沿って、黒海艦隊の水上修理所PM-56は、この地域(地中海)の海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行する為、セヴァストーポリから地中海への移動を行なっている。
現在、支援船は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を行なっている。
グループの補助船の一員としての滞在期間に、水上修理所の乗組員は、地中海で任務を遂行するロシア海軍の艦船の技術的準備状態の維持を保障する。
遠海ゾーンで黒海艦隊の水上修理所は、計画ローテーションに基づいてバルト艦隊の同型船PM-82と交代する。
ロシア海軍の水上修理所(工作船)は、交代で地中海東部へ派遣され、約半年のローテーションでシリアのタルトゥースへ駐留し、同海域で行動するロシア海軍艦船の修理やメンテナンスを行なっています。

この数年間は、黒海艦隊のPM-56(1973年11月23日就役)とPM-138(1969年10月31日就役)、そしてバルト艦隊のPM-82(1978年9月30日就役)が交互に派遣されています。
PM-56は、2014年9月初頭~2015年1月下旬、2016年9月~2017年2月初頭に地中海東部へ派遣されました。
2017年10月下旬から2018年3月下旬まで地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の工作船PM-56はセヴァストーポリへ戻る]
2019年1月から7月中旬まで地中海東部に派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の工作船PM-56はシリアから戻ってくる]
2019年11月初頭からはバルト艦隊のPM-82が地中海東部に滞在しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はキプロスのリマソール港へ寄港した]
PM-82と交代する為にPM-56が地中海東部へ派遣される事になり、2020年3月24日にボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過しました。
(つまり、3月22日頃にセヴァストーポリを出航している)
タルトゥース港では2019年10月中旬から艦船修理施設が稼働しており、工作船は専ら海上へ出てロシア海軍艦船の修理やメンテナンスを行なっているようです。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍艦船修理所は2019年10月15日に操業を開始する]
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」:2019年12月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2020年2月末から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」:2020年2月末から地中海東部に滞在
哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2020年1月末から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2020年3月下旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2020年2月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在
[バルト艦隊]
工作船PM-82:2019年11月上旬から地中海東部に滞在
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