ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部でヘリコプターの発着訓練を行なった
- カテゴリ:地中海情勢(2020年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年3月25日9時45分配信
【地中海で黒海艦隊艦上航空隊のヘリコプター乗員はフリゲートからの発艦及び着艦へ取り組んだ】
地中海エリアでヘリコプターKa-27乗員は、遠方作戦ゾーンの艦船支隊の一員として任務を遂行しているフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の甲板からの計画実地飛行を行なった。
飛行任務に沿って、黒海艦隊海上航空隊のヘリコプターはフリゲートの乗組員と連携して海上移動中の艦の甲板から、航行中、投錨停泊中、様々な時間帯の発艦及び着艦の課題へ取り組んだ。
同時に、艦の全ての航空複合システムの整然とした動作を点検する目的で、ヘリコプターの飛行を保障する艦内班の訓練が実施された。
訓練中、ヘリコプター乗員は、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の甲板から10回の発艦及び着艦を行なった。
ロシア黒海艦隊のプロジェクト11356Rフリゲート~1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)は、これまでに何度も地中海へ派遣されています。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2019年4月下旬から8月末まで地中海と大西洋で行動しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリへ帰投した]
地中海から戻ってきた後は、黒海での演習へ参加していました。
2020年2月27日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、同型艦「アドミラル・マカロフ」と共にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
2月28日にはボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]
以後、地中海東部に滞在している「アドミラル・グリゴロヴィチ」の動向は明らかにされていませんが、3月25日には艦載ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」:2019年12月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2020年2月末から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」:2020年2月末から地中海東部に滞在
哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2020年1月末から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2020年3月下旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2020年2月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2020年3月下旬から地中海東部に滞在
[バルト艦隊]
工作船PM-82:2019年11月上旬から地中海東部に滞在
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