近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリの航行試験は完了し、2020年4月にロシア海軍北方艦隊へ復帰する

『タス通信』より
2020年3月26日19時50分配信
【原子力潜水艦「ヴェプリ」は修理後の試験を完了し、4月に北方艦隊へ復帰する】
タス通信、3月26日
プロジェクト971原子力潜水艦「ヴェプリ」の試験後の修理は完了した。
木曜日、ロシア海軍の公式代理人イーゴリ・ディガロは報道機関へ伝えた。
「ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフは、プロジェクト971原子力潜水艦の艦船修理工場ネルパで修理を行なった後の海上段階試験が完了したとの報告を受けました。
潜水艦が北方艦隊潜水艦部隊へ復帰するのは、4月になります」
ディガロは話した。
バレンツ海の射爆場での試験中、潜水艦の全てのシステム及び艦内機器が点検された。
「潜水艦では、艦内システム及び機構の技術的準備状態回復の為の大量の作業が行なわれました」
海軍の代理人は付け加えた。
プロジェクト971原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。
「ヴェプリ」は『セヴマシュ』で建造され、ロシア海軍へ1995年に引き渡された。
近代化の後、同プロジェクト潜水艦は、打撃ミサイル複合体「カリブル-PL」を武装として得る。
プロジェクト971「シチューカ-B」原子力大型潜水艦K-157は、1990年6月16日にセヴェロドヴィンスクの生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されました。

1992年6月3日には「原子力巡洋潜水艦」に類別変更されました。
1993年4月6日に「ヴェプリ」(猪)と命名されました。


1994年12月10日に進水しました。
1995年6月29日から航行試験が始まり、同年11月3日に終了しました。
1995年11月25日に受領証書への署名が行なわれ、11月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
1995年12月10日にはヤーゲリナヤ湾のガジエヴォ基地へ到着し、12月29日には北方艦隊の第24潜水艦師団へ編入されました。


1998年9月11日、ガジエヴォ基地に停泊中の「ヴェプリ」で殺人事件が発生し、8名の水兵が殺害されました。
犯人の水兵も射殺されました。
2003年7月5日~11日には、ノルウェー海でフランス海軍との合同演習へ参加しました。
2004年9月には北東大西洋でフランス海軍との合同演習へ参加しました。
同年9月21日から29日までフランスのブレスト港を訪問しました。


2012年には予備役となり、2013年11月20日には寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。
2014年に艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、オーバーホールが始まりました。

当初、「ヴェプリ」の近代化改装は2017年末までに完了する予定でしたが、実現しませんでした。
[近代化改装される原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2017年末にロシア海軍へ復帰する]


2020年3月19日(ロシア海軍の潜水艦船員の日)、「ヴェプリ」は航行試験を開始しました。
[近代化改装されたロシア海軍北方艦隊の原子力巡洋潜水艦ヴェプリは航行試験を開始した]
航行試験は3月26日に完了しました。
「ヴェプリ」は、2020年4月に北方艦隊へ復帰します。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年4月にロシア海軍へ復帰する]
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