ロシア海軍太平洋艦隊の砕氷船は宗谷海峡の結氷海域を通過する艦船部隊を先導した
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2020年)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年3月30日6時2分配信
【砕氷船グループはラペルザ海峡エリアの氷原を通過する太平洋艦隊の艦支隊の先導を行なった】
太平洋艦隊の艦は、遠海ゾーンのグループ戦力の一連の計画戦術演習の枠組みにおける実地任務の遂行を続けている。
演習のエピソードの1つは、ラペルザ海峡エリアの氷原を通過する太平洋艦隊の艦支隊の先導であった。
戦闘艦及び船の航法及び氷上の安全は、太平洋艦隊の砕氷船「サドコ」及び「イワン・スサーニン」、更に砕氷船「カピタン・フレブニコフ」により保障された。
砕氷船は、艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、2隻の大型対潜艦、複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」、補助艦隊の数隻の船で構成される2個艦船支隊の先導を、1日以上かけて行なった。
航海にとって最も困難なエリアの通行時、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・パンテレーエフ」の艦載航空グループは積極的に働いた。
艦上ヘリコプターKa-27の飛行士は数回の飛行を行ない、艦船支隊の通行ルートの氷を偵察した。
遠海ゾーンでのグループ戦力の演習は続けられる。
合計して15隻の戦闘艦艇、12隻の支援船、約20機の航空機及びヘリコプターが海上での任務への取り組みへ参加する。
2020年3月24日、ウラジオストクから太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」を筆頭に数隻の艦船が出航しました。
ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」

複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」

病院船「イルティシュ」

これらの艦船は、3月25日から始まった太平洋艦隊の演習へ参加します。
[ロシア海軍太平洋艦隊は日本海とオホーツク海で演習を行なう]
まず初めに、ウラジオストク南部のウリス湾に駐留する第11水域保護艦大隊所属の基地掃海艦BT-100、BT-114、BT-232がピョートル大帝湾で機雷源の掃海訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年3月25日4時38分配信
【太平洋艦隊の掃海艦は、演習中に艦隊の部隊展開ルート上の機雷源の突破へ取り組んだ】
翌3月26日、演習参加艦でヘリコプター搭載能力を有する艦~ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・トリブツ」、複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」~は、艦載ヘリコプターKa-27PL(対潜型)とKa-27PS(捜索救助型)(第7062航空基地所属、普段は沿海地方のニコラエフカ飛行場に駐留している)を受け入れ、発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦は日本海でヘリコプター発着訓練を行なった]
翌3月27日、第100揚陸艦旅団(フォキノ駐留)所属の大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(1982年9月28日就役)は、ピョートル大帝湾で各種目標への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは日本海で砲撃訓練を行なった]

演習部隊主力は3月26日に宗谷海峡へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2020年3月27日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
スラバ級ミサイル巡洋艦:ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011)
ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦:駆逐艦「ブイストルイ」(715)
ウダロイI級駆逐艦2隻:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564)、「アドミラル・パンテレーエフ」(548)
グリシャV級小型フリゲート2隻:小型対潜艦「メチェーリ」(323)、「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」(350)
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇6隻:ロケット艇R-14(924)、R-24(946)、R-297(954)、R-20(921)、R-18(937)、R-19(978)
マルシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦:複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」
アルタイ改級補給艦2隻:中型海洋給油船「イリム」、「イジョラ」
オホーツク級航洋曳船:海洋曳船「アレクサンドル・ピスクノフ」
アムール級工作艦:水上修理所PM-59
オビ級病院船:病院船「イルティシュ」
3月28日、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港に駐留する第114水域保護艦旅団麾下の第117水域防護艦大隊所属の小型対潜艦MPK-82(375)、MPK-107(332)、「ウスチ・イリムスク」(362)、「ホルムスク」(369)と、第66小型ロケット艦大隊所属の小型ロケット艦「イネイ」(418)、「モローズ」(409)、「ラズリーフ」(450)、「スメルチ」(423)も演習へ参加する為に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊の小型対潜艦4隻と小型ロケット艦4隻は演習を開始した]
カムチャツカ方面部隊の出航に先立ち、第117水域防護艦大隊所属の海洋掃海艦MT-264、MT-265はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港周辺で機雷源の掃海訓練を行ないました。
3月29日、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・パンテレーエフ」は、潜水艦の捜索と対空防衛の演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・パンテレーエフは対潜・対空戦闘演習を行なった]
なお、宗谷海峡の東方海域(オホーツク海西部)には未だ流氷が残っており、演習参加部隊は、太平洋艦隊の砕氷船「サドコ」と「イワン・スサーニン」、そして民間の『ロスモルポルト』社の砕氷船「カピタン・フレブニコフ」に先導されて流氷海域を通過しました。
プロジェクト97AP砕氷船「サドコ」(1968年11月6日就役)

プロジェクト97P砕氷船「イワン・スサーニン」(1973年12月30日就役)

砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航)
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年3月30日6時2分配信
【砕氷船グループはラペルザ海峡エリアの氷原を通過する太平洋艦隊の艦支隊の先導を行なった】
太平洋艦隊の艦は、遠海ゾーンのグループ戦力の一連の計画戦術演習の枠組みにおける実地任務の遂行を続けている。
演習のエピソードの1つは、ラペルザ海峡エリアの氷原を通過する太平洋艦隊の艦支隊の先導であった。
戦闘艦及び船の航法及び氷上の安全は、太平洋艦隊の砕氷船「サドコ」及び「イワン・スサーニン」、更に砕氷船「カピタン・フレブニコフ」により保障された。
砕氷船は、艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、2隻の大型対潜艦、複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」、補助艦隊の数隻の船で構成される2個艦船支隊の先導を、1日以上かけて行なった。
航海にとって最も困難なエリアの通行時、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・パンテレーエフ」の艦載航空グループは積極的に働いた。
艦上ヘリコプターKa-27の飛行士は数回の飛行を行ない、艦船支隊の通行ルートの氷を偵察した。
遠海ゾーンでのグループ戦力の演習は続けられる。
合計して15隻の戦闘艦艇、12隻の支援船、約20機の航空機及びヘリコプターが海上での任務への取り組みへ参加する。
2020年3月24日、ウラジオストクから太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」を筆頭に数隻の艦船が出航しました。
ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」

複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」

病院船「イルティシュ」

これらの艦船は、3月25日から始まった太平洋艦隊の演習へ参加します。
[ロシア海軍太平洋艦隊は日本海とオホーツク海で演習を行なう]
まず初めに、ウラジオストク南部のウリス湾に駐留する第11水域保護艦大隊所属の基地掃海艦BT-100、BT-114、BT-232がピョートル大帝湾で機雷源の掃海訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年3月25日4時38分配信
【太平洋艦隊の掃海艦は、演習中に艦隊の部隊展開ルート上の機雷源の突破へ取り組んだ】
翌3月26日、演習参加艦でヘリコプター搭載能力を有する艦~ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・トリブツ」、複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」~は、艦載ヘリコプターKa-27PL(対潜型)とKa-27PS(捜索救助型)(第7062航空基地所属、普段は沿海地方のニコラエフカ飛行場に駐留している)を受け入れ、発着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦は日本海でヘリコプター発着訓練を行なった]
翌3月27日、第100揚陸艦旅団(フォキノ駐留)所属の大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(1982年9月28日就役)は、ピョートル大帝湾で各種目標への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは日本海で砲撃訓練を行なった]

演習部隊主力は3月26日に宗谷海峡へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2020年3月27日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
スラバ級ミサイル巡洋艦:ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011)
ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦:駆逐艦「ブイストルイ」(715)
ウダロイI級駆逐艦2隻:大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564)、「アドミラル・パンテレーエフ」(548)
グリシャV級小型フリゲート2隻:小型対潜艦「メチェーリ」(323)、「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」(350)
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇6隻:ロケット艇R-14(924)、R-24(946)、R-297(954)、R-20(921)、R-18(937)、R-19(978)
マルシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦:複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」
アルタイ改級補給艦2隻:中型海洋給油船「イリム」、「イジョラ」
オホーツク級航洋曳船:海洋曳船「アレクサンドル・ピスクノフ」
アムール級工作艦:水上修理所PM-59
オビ級病院船:病院船「イルティシュ」
3月28日、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港に駐留する第114水域保護艦旅団麾下の第117水域防護艦大隊所属の小型対潜艦MPK-82(375)、MPK-107(332)、「ウスチ・イリムスク」(362)、「ホルムスク」(369)と、第66小型ロケット艦大隊所属の小型ロケット艦「イネイ」(418)、「モローズ」(409)、「ラズリーフ」(450)、「スメルチ」(423)も演習へ参加する為に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊の小型対潜艦4隻と小型ロケット艦4隻は演習を開始した]
カムチャツカ方面部隊の出航に先立ち、第117水域防護艦大隊所属の海洋掃海艦MT-264、MT-265はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港周辺で機雷源の掃海訓練を行ないました。
3月29日、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・パンテレーエフ」は、潜水艦の捜索と対空防衛の演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・パンテレーエフは対潜・対空戦闘演習を行なった]
なお、宗谷海峡の東方海域(オホーツク海西部)には未だ流氷が残っており、演習参加部隊は、太平洋艦隊の砕氷船「サドコ」と「イワン・スサーニン」、そして民間の『ロスモルポルト』社の砕氷船「カピタン・フレブニコフ」に先導されて流氷海域を通過しました。
プロジェクト97AP砕氷船「サドコ」(1968年11月6日就役)

プロジェクト97P砕氷船「イワン・スサーニン」(1973年12月30日就役)

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