ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海へ出発した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年4月1日6時0分配信
【太平洋艦隊の艦支隊はウラジオストクから遠距離航海へ出発した】
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」で構成される太平洋艦隊艦支隊は、遠海ゾーンでの長期航海任務を果たす為にウラジオストクから出航した。
ピョートル大帝湾でコルベットは、対潜ヘリコプターKa-27PL乗員と合同で航空艦の艦上での組織的な発艦及び着艦、ヘリコプターを駐留の為に受け入れる演習を実施した。
航海期間に戦闘艦は戦術グループを構成し、用途上の実地活動へ取り組み、一連の演習と訓練を行なう。
ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2隻目となる「グロームキー」(335)は、2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日に就役しました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻のコルベットは就役後もウラジオストクに留まり、主に日本海とオホーツク海で行動していました。
2019年8月末、2隻のコルベットは他の太平洋艦隊の艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]
8月29日にカムチャツカ半島の軍港(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]
9月初頭には他の艦と共にオホーツク海で対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]
9月3日と4日には太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]
9月5日にはカムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]
9月7日夜~9月8日未明には、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]
その後オホーツク海に留まり、10月中旬に実施されたロシア連邦軍戦略部隊の演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」のサポートに回りました。。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]
「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」は、他の艦船と共に10月末にウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]
2020年3月7日、2隻のコルベットはウラジオストク付近で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はウラジオストク沖で潜水艦捜索訓練を行なった]
3月19日と20日にもピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で演習を行なった]
ロシア太平洋艦隊は3月25日から日本海とオホーツク海で演習を行なっていますが、「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」は参加しませんでした。
それは、今回の遠距離航海へ行く為だったようです。
2隻のコルベットの行き先は明らかにされていませんが、基本的には近海ゾーンで行動する艦なので、大型対潜艦やロケット巡洋艦の「遠距離航海」ほど遠くには行かないでしょう。
- 関連記事
スポンサーサイト