オスカーII級原潜オムスクはヴィリュチンスク基地へ戻った


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍東方軍管区広報サービス発表
2012年12月24日10時31分配信
【原子力水中ロケット巡洋艦「オムスク」は遠距離航海からヴィリュチンスクへ戻った】
太平洋艦隊水中部隊の主要基地があるカムチャツカのヴィリュチンスク市では、戦闘訓練射撃を成功裏に実施した原子力水中ロケット巡洋艦「オムスク」乗組員の歓迎式典が開かれた。

軍楽隊の演奏の下で桟橋へ着いた潜水艦は、太平洋艦隊司令部の代表、ペトロパブロフスク及びカムチャツカ司教アルテミー猊下、ヴィリュチンスク市地域管理部の要人が出迎えた。

係留された後、水中巡洋艦の艦長ローマン・ヴェリチェンコ1等海佐は、成功裏に実施された一連の任務について報告し、赤旗受賞太平洋艦隊水中部隊司令官臨時代行ヴィクトル・コチェマゾフ少将は乗組員を歓迎する挨拶を述べ、海軍総司令官からの特別賞与を渡した。

潜水艦は航海中の演習で仮想敵潜水艦の探索、追跡、撃破を達成した。
伝統に従い、水中巡洋艦艦長には、子豚の丸焼きが贈られ、功績の著しい乗組員には感謝状と賞品が贈られた。

物資を補充し、短い休暇を過ごした後、水中ロケット巡洋艦「オムスク」乗組員は、再び海洋への出航を準備する。

テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより
2012年12月24日13時16分配信
【ロケット艦「オムスク」は潜水艦基地ヴィリュチンスクへ戻った】
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【K-186「オムスク」 プロジェクト949A】
プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII級)原子力水中巡洋艦K-186「オムスク」は、1989年7月13日にセヴェロドヴィンスクで起工され、1993年5月8日に進水、1993年12月15日にロシア海軍へ引き渡されました。
1994年1月21日、赤旗北方艦隊に編入され、ザーパドナヤ・リッツァ基地へ配備されました。
1994年9月14日、赤旗太平洋艦隊へ転属し、カムチャツカ半島のヴィリュチンスク基地へ移動しました。
2010年7月~8月には戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加しました。
そして現在もヴィリュチンスク基地に駐留しています。
K-186「オムスク」を始めとするプロジェクト949A原子力水中巡洋艦は近代化が予定されています。
[オスカーII級原潜「オムスク」は近代化の準備を進める]
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]
近代化されたプロジェクト949Aは、今後もロシア海軍の主戦力として留まります。
[ロシア海軍の戦略非核戦力は多用途原潜と原子力巡洋艦から成る]
記事中で名前が出てくるペトロパブロフスク・カムチャツキー司教アルテミー猊下は、1962年9月5日生まれで現在50歳です。
本名はアレクサンドル・ニコラエヴィチ・スニグルです。

元々はサンクトペテルブルク軍事輸送大学を卒業して軍務に就いていましたが、ソ連邦解体後の人員削減により1992年に退職しました。
その後、正教会に入信しました。
2011年3月22日、ペトロパブロフスク・カムチャツキー司教に選出されました。
【ペトロパブロフスク・カムチャツキー司教アルテミー猊下】
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