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ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災による損害額は約5億ルーブルと見積もられている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年4月3日9時33分配信
【『統合造船業営団』は航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災の損害額について話した】
モスクワ、4月3日-ロシア通信社ノーボスチ

航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害額は5億ルーブルになる。
『ロシア通信社ノーボスチ』『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

「アドミラル・クズネツォフ」の火災は、昨年12月12日に第1発電機区画で、船倉の零れた燃料へ溶接作業の火花が落下した結果により発生した。
火災は、ほぼ1日で鎮火され、2名が死亡し、10名以上が負傷した。

「火災による損害額は、およそ5億ルーブルと見積もられております。
これは予備的な算定であり、更にある程度は調整されるかもしれませんが、それ程大したものにはなりません」
ラフマノフ
は話した。

以前、彼はロシア海軍の唯一の航空母艦は火災の結果として重大な損傷は受けておらず、ムルマンスク『第35艦船修理工場』における修理及び近代化の時期に大きな影響は無い事を指摘した。
彼は更に、損害額は3億ルーブルを超えると言った。



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2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、ムルマンスク第35艦船修理工場で近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)]
火災は24時間以内に鎮火されましたが、乗組員の士官2名が死亡し、他に14名が火災発生時の有毒ガスによる中毒で入院しました。

今回の火災により、「アドミラル・クズネツォフ」第1発電機区画が全焼しましたが、致命的な損傷は受けておらず、修理及び近代化改装作業は続行されます。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、2019年12月12日の火災により致命的な損傷は受けておらず、修復及び近代化されて復帰する]

2019年12月18日、『コメルサント』紙は、今回の火災による「アドミラル・クズネツォフ」の損害額が950億ルーブルになると報じました。
『コメルサント』より
2019年12月18日19時50分配信
【情報筋は「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害を950億ルーブルと評価した】

翌12月19日、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、『コメルサント』の報道を完全に否定しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災による損害額は950億ルーブルにはならない]

『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏によると、「アドミラル・クズネツォフ」の損害額の算定はほぼ完了し、5億ルーブル程度になるとの事です。

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の予算は約600億ルーブルが割り当てられているので、5億ルーブルは、その1パーセントにも満たない数字です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]
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