地中海東部から戻ってきたロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は検疫措置を終えてセヴァストーポリ埠頭へ係留された
- カテゴリ:地中海情勢(2020年)


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2020年4月11日14時30分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」と「アドミラル・エッセン」はセヴァストーポリへ係留された】
黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」と「アドミラル・エッセン」は、2週間の検疫措置を終えた後、セヴァストーポリの定係埠頭へ係留された。
以前、泊地への碇泊中、黒海艦隊の国立衛生伝染病監視疫学センターは、最新手段、特に冷霧発生器を使用する艦内区画の消毒実施、乗組員の医療検査を含む複合特殊対伝染病(予防)施策を実施した。
乗組員は健常である。
戦闘艦の乗組員は、地中海の海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行した後にセヴァストーポリへ戻った。
3月末にフリゲートは、移動ルート上の外国港の1つで物資の在庫を補充した。
これに関連し、艦隊司令部は、艦を駐留所へ入れずに2週間の検疫措置の実行を決定した。
ロシア黒海艦隊のプロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)は、2019年12月20日頃にセヴァストーポリを出航し、翌12月21日にボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部へ派遣される]
2020年1月14日には地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]
その後も地中海東部で行動し、1月30日にキプロスのリマソール港を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はキプロスのリマソールを訪れた]
2月6日には、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)及び哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」(2019年6月11日就役)と共に地中海東部で機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]
その後も地中海東部に留まっており、3月20日には各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で演習を行なった]
ロシア黒海艦隊のプロジェクト11356Rフリゲート1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と3番艦「アドミラル・マカロフ」(499、2017年12月27日就役)は、2020年2月27日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
2月28日にはボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3月25日にヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部でヘリコプターの発着訓練を行なった]
3月27日までに3隻のフリゲートは地中海東部で合流し、各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]
4月に入ってからも3隻のフリゲートは一緒に行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]
その後、「アドミラル・エッセン」と「アドミラル・マカロフ」は「アドミラル・グリゴロヴィチ」と別れ、4月9日にダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]
翌4月10日、「アドミラル・エッセン」と「アドミラル・マカロフ」は母港セヴァストーポリへ到着しました。
しかし、ヨーロッパにおける新型コロナウイルスの流行・感染拡大に関連し、「アドミラル・エッセン」と「アドミラル・マカロフ」は、暫くセヴァストーポリ港内の泊地に留め置かれる事になりました。
「アドミラル・エッセン」と「アドミラル・マカロフ」は3月末に外国港(おそらくはキプロスのリマソール港)へ寄港していた為、外国港を出てから14日間は検疫期間として乗組員は陸地へ上陸できず、艦内に留まる事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリ港内へ入った]
「アドミラル・エッセン」と「アドミラル・マカロフ」は艦内の消毒などの措置が行なわれ、4月11日にセヴァストーポリ港埠頭へ入りました。
つまり、外国港を出てから14日間経過したのが4月11日だったようです。
現在の所、この2隻から新型コロナウイルスの感染者は出ていないようですが、コロナウイルスはロシア海軍の活動にも影響を及ぼしています。
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2020年2月末から地中海東部に滞在
哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2020年1月末から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「サラトフ」:2020年4月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2020年3月下旬から地中海東部に滞在
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