小型水路測量船ヴィクトル・ファレーエフは工場航海試験を開始した
- カテゴリ:ロシア新世代水上艦

『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍東方軍管区広報サービス発表
2012年12月25日9時56分配信
【「ヴィクトル・ファレーエフ」は試験の為に海洋へ去った】
ピョートル大帝湾エリアにおいて小型水路測量船「ヴィクトル・ファレーエフ」の工場航海試験が開始された。
それは、測定の実施、航路ブイの設置、沿岸航海ステーション及び遠距離灯台の円滑な管制作業の為のサービス、太平洋におけるロシア船舶航路の安全保障を意図している。
船上には光線測深器が設置されており、船底から直接水路測量作業を実施する事により、立体的な地形画像を得られる。
それは、太平洋艦隊の為に建造された船に在るこのタイプの機器の最初のものである。
それは、調査結果をオンライン3Dフォーマットモードに加工する事が出来る。
小型水路測量船「ヴィクトル・ファレーエフ」は、更に、海軍の船に最初に採用されたユニークな電気発電システムと、船舶電気技術中央化学研究所が特別に開発した電気推進器が設置されている。
同船は、「東方造船所」の造船台で2006年10月に起工され、2011年11月12日~太平洋艦隊水路測量サービス設立155周年記念日~に進水した。


小型水路測量船「ヴィクトル・ファレーエフ」は、「東方造船所」で建造された最大の艦船である。
全長は56m、幅11.8m、吃水は約3m、排水量は約1000トン、速力13ノット、乗員17名、航続距離2000海里、自立行動日数15日である。
同船は、水路工学の科学者及び船乗りとして知られるヴィクトル・ファレーエフに因んで命名された。
彼は太平洋沿岸、海洋及び大洋での調査に従事し、彼の指導の下に用意され、公表された数多くの壮大な記録は、現在も、世界全ての船員の役に立っている。
記事中に登場する「東方造船所」Восточная Верфьは、ウラジオストク南部のウリス湾の東岸に在ります。

ソヴィエト連邦時代には「ウラジオストク造船工場」という名前でした。
創設は1952年であり、ソ連/ロシア海軍、国境警備隊、漁業団体の為の各種艦船を建造し、外国にも輸出しています。


「ヴィクトル・ファレーエフ」はプロジェクト19910小型水路測量船の2番船であり、1番船「ヴァイガチ」は2007年11月25日に就役し、バルト艦隊へ配備されています。
今回、「ヴィクトル・ファレーエフ」は工場航海試験を開始しましたが、この後には国家受領試験が控えており、これに合格すれば、ロシア海軍へ引き渡すことが出来るようになります。
「ヴィクトル・ファレーエフ」がロシア海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ配備されるのは来年(2013年)になるでしょう。
- 関連記事
-
- 練習艦ボロジノの建造が再開される
- ロシア海軍は支援船を更新する
- 小型水路測量船ヴィクトル・ファレーエフは工場航海試験を開始した
- 未完の練習艦ボロジノ(旧警備艦ノーウィック)
- ロシア海軍水上艦の共通プラットフォームが開発される
スポンサーサイト