ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年4月13日6時48分配信
【太平洋艦隊の水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南磁極地域の調査を行なった】
太平洋艦隊の水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、遠距離航海を続けている。
ロシア地理学協会の支援下で行なわれる探検は3ヶ月以上続き、南極発見200周年及びイワン・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられる。
水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」がウラジオストクから出航して以来、船は既に約9000海里を進んでいる。
デュルヴィル海で水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、バルト艦隊の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と合流し、その後、予想される地球の南磁極点へ進み、年に数キロメートル位置が変わる正確な座標を確定する為、専門家は必要な測定、更には、この海域の水文調査を行なった。
ほぼ30年の間、南磁極の位置は、適切な計算により、遠隔地で決められていた事は注目に値する。
水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は移動ルートに沿って進み続ける。
プロジェクト862水路調査船の16番船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、ポーランドのグダニスク造船所で建造され、1983年7月29日に就役しました。
就役後は、太平洋艦隊へ配備され、現在に至っております。

この数年間はウラジオストクの艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれ、2020年2月中旬に艦隊へ復帰しました。
現役復帰後の「マルシャル・ゲロヴァーニ」の最初の任務は、南極遠征となり、2020年3月3日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南極調査航海へ出発した]
「マルシャル・ゲロヴァーニ」は3月18日にインドネシアのジャカルタへ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを訪問した]
3月25日にジャカルタを出航し、南極へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを去り、南極へ向かった]
4月9日、南極沖へ到着し、バルト艦隊の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】
デュルヴィル海で「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南磁極の測定を行ないました。

大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は昨年12月3日に南極へ向けて出航し、今年1月末から2月末まで南極のべリングスハウゼン基地に滞在して各種調査を行ないました。

[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]
「アドミラル・ウラジーミルスキー」は2月末に一旦南極を離れ、ウルグアイのモンテビデオへ寄港した後、3月16日に南極沖へ到着しています。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]

記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。

この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)

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