ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2020年5月初頭にオーバーホールを終えて復帰する
- カテゴリ:ロケット巡洋艦スラヴァ型

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年4月15日15時25分配信
【巡洋艦「モスクワ」は戦勝記念日までに復帰しようとしている】
親衛ナヒーモフ勲章ロケット巡洋艦「モスクワ」は、戦勝記念日~5月9日までに復帰する。
4月15日・水曜日、『イズベスチヤ』はロシア連邦国防省の情報提供者の談話を引用して報じた。
対談者によると、以前、艦は5月中旬に修理後の最初の出航を行なう予定だった。
37歳の黒海艦隊旗艦は、セヴァストーポリの『第13艦船修理工場』で、航行準備の回復を伴う修理を行なっている。
『Mil.Press FlotProm 』の情報提供者によると、修理の主な重点は、ガス発生器、減速装置、燃料装置、航行用ガスタービンエンジンの排出口、そしてガスタービン動力装置の他の要素を含む主動力装置に置かれている。
同型艦「マルシャル・ウスチーノフ」のような『ズヴェズドーチカ』における「モスクワ」の大規模な近代化の話は、未だ無い:資金が無い。
然るべき決定は、後に採択されるかもしれない。
[『Mil.Press FlotProm 』参照]
「モスクワ」は、プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦のトップである。
1983年に「スラヴァ」の名前で運用へ入った。

1996年、後援者としてモスクワ市庁が現れ、それに改名された。
プロジェクト「アトラント」巡洋艦の排水量は11380トン、全長186メートル、最大幅20.8メートル。
艦は34ノットまでの速力を発揮できる。
乗組員は510名。
巡洋艦の主な打撃兵装は、ミサイルP-1000「ヴルカーン」の16基の発射装置である。
これに加え、砲、対空防衛ミサイル手段、高射ミサイル複合体「オサー-M」、魚雷発射管及び深海爆撃の為の反応装置を装備する。
黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)は、2015年までは何度も長期航海を行なっていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦船は2015年に総計50万海里以上を航行した]
2015年1月1日の時点では、太平洋遠征(ニューギニア沖まで進出)から戻る途中であり、オマーンで新年を迎えました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]
2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]
2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]
2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラと赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]
2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]
2016年5月21日から7月16日までセヴァストーポリの第13艦船修理工場の浮きドックへ入渠しました。
2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将によりナヒーモフ勲章が授与されました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された]
2016年7月31日、2017年7月30日、2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
「モスクワ」は、2018年から近代化改装の開始が予定されていましたが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴァストーポリで近代化改装を行なう]
ただし、「モスクワ」の近代化改装自体は断念されていません。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は断念される?]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は断念されていない]
結局、まずセヴァストーポリの『第13艦船修理工場』で「モスクワ」の修理を行なう事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理を行なう]
その後、セヴェロドヴィンスクへ移動して近代化改装を行なう事も考慮されているようですが、未だ最終決定は下されていません。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの今後に関する最終決定は下されていない]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は2020年代初頭に延期される]
2019年6月5日、「モスクワ」はセヴァストーポリを出航し、黒海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは3年ぶりに出航した]
2019年7月28日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。

その後、セヴァストーポリで機関の修理を行ないました。
2019年12月4日、他の黒海艦隊所属艦と共に、緊急出航などの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]
「モスクワ」のオーバーホールは、2020年6月までの完了が予定されていましたが、1ヶ月ほど早くなるかもしれません。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワのオーバーホールは2020年6月までに完了し、2030年頃まで現役に留まる]
今回のオーバーホールにより「モスクワ」の寿命は10年間延長され、2020年代末まで現役に留まる事が可能となります。
ただし、予算の都合により、以前に予定されていた大規模な近代化改装は実行に移される可能性は無さそうです。
2020年代末に再び「モスクワ」の寿命が延長される可能性もゼロに近く、同艦は2030年頃には退役する事になるようです。
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