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ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフでダメージコントロール訓練(消火訓練)が行なわれた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年4月20日21時31分配信
【重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」でダメージコントロール訓練が行なわれた】

今日(4月20日)、ムルマンスク艦船修理工場で修理及び近代化が行なわれている重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」で、火災へ対処する種類のダメージコントロール訓練が実施された。

工場の埠頭に停泊している巡洋艦で緊急警報が鳴り、乗組員及び工場労働者の避難は完了した。
緊急事態班の要員は、まず最初に組織的な火災対処行動へ取り組み、仮想火災源の偵察を行ない、防衛線を装備し、標準消火手段を仮想使用した。

訓練中、ムルマンスク州緊急事態省管理総局の消防班との作戦連携へ取り組んだ。

艦での訓練完了後、計画修理作業は続けられる。

このようなダメージコントロール訓練は、非常事態発生時の乗組員の準備態勢の高水準を維持する為、北方艦隊の艦で定期的に行われている。



ロシア海軍唯一の「航空母艦」ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月21日就役)の近代化改装の契約は、2018年4月23日に締結され、その直後に工事が開始されました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]

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2019年12月12日10時16分(モスクワ時間)、ムルマンスク第35艦船修理工場で近代化改装工事中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の第1発電機区画での溶接作業中に火災が発生しました。
[近代化改装工事中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフで火災が発生した]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフ火災事故(2019年12月12日)続報(その2)]
火災は24時間以内に鎮火されましたが、乗組員の士官2名が死亡し、他に14名が火災発生時の有毒ガスによる中毒で入院しました。

今回の火災により、「アドミラル・クズネツォフ」第1発電機区画が全焼しましたが、致命的な損傷は受けておらず、修理及び近代化改装作業は続行されます。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは、2019年12月12日の火災により致命的な損傷は受けておらず、修復及び近代化されて復帰する]

2019年12月18日、『コメルサント』紙は、今回の火災による「アドミラル・クズネツォフ」の損害額が950億ルーブルになると報じました。
『コメルサント』より
2019年12月18日19時50分配信
【情報筋は「アドミラル・クズネツォフ」の火災による損害を950億ルーブルと評価した】

翌12月19日、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、『コメルサント』の報道を完全に否定しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災による損害額は950億ルーブルにはならない]

『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏によると、「アドミラル・クズネツォフ」の損害額の算定はほぼ完了し、5億ルーブル程度になるとの事です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの2019年12月12日の火災による損害額は約5億ルーブルと見積もられている]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の予算は約600億ルーブルが割り当てられているので、5億ルーブルは、その1パーセントにも満たない数字です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

火災が発生する前には、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の完了とロシア海軍への復帰は、2022年に予定されていました。
[ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2022年にロシア海軍へ復帰する]

現在でも、2022年末の復帰予定に変更は無いようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2022年末に完了する]
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