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ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイは2020年5月に復帰する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年4月22日12時1分配信
【メディアは警備艦「ラードヌイ」の海上への復帰の時期についての情報を得た】

黒海艦隊の警備艦「ラードヌイ」は修理の後、5月中旬には再び海へ出なければならない。
『イズベスチヤ』はロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた。


対談者によると、修理中、そのリソースを使い果たした艦の航行用エンジンが変更された。
現在、主動力装置の調整は完了し、航行準備の完全な回復の為の最終作業が進められている。
これに加え、船体の構造には幾つかの変更が加えられた。

警備艦は、2016年からドックに在った。
修理完了後、「ラードヌイ」黒海艦隊第30水上艦師団へ復帰する。

「ラードヌイ」は、プロジェクト1135(コード名「ブレヴェストニク」)であり、1981年に就役した。
排水量3200トン、船体長123メートル、幅14.2メートル。
速力32ノット、航続距離5000海里、乗組員197名。

警備艦は、汎用ミサイル複合体URPK-5「ラストルブ」、2基の76.2mm連装砲AK-726、2基の高射ミサイル複合体「オサー-MA-2」発射装置、2基の4連装533mm魚雷発射管、2基の噴射推進爆雷RBU-6000で武装する。



プロジェクト1135警備艦(NATOコード名「クリヴァクI」)「ラードヌイ」は、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で1979年5月25日に起工され、1980年5月7日に進水、1980年12月29日にソ連海軍へ納入され、1981年2月25日に海軍旗初掲揚式典(就役式典)が開催され、黒海艦隊へ編入されました。
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現在、ロシア海軍に在籍する唯一のプロジェクト1135です。

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就役後は、度々地中海へ派遣されています。

2009年10月、バルト海で実施される演習へ参加する為に同海域へ向かう途中、大西洋上で消息を絶った貨物船「アークティック・シー」の捜索を命じられ、カーボベルデ沖でハイジャックされていた同船を救出しました。

[ロシア海軍フリゲート、貨物船「アークティック・シー」ハイジャック犯を拘束]
[ロシア警備艦「ラドヌイ」はセヴァストーポリへ戻る]

2011年12月から2012年1月中旬まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征へ参加しました。
[空母クズネツォフ第4次地中海遠征]
[フリゲート「ラードヌイ」はセヴァストーポリへ帰港した]

2013年から2014年までセヴァストーポリの艦船修理工場でオーバーホールが実施され、2014年12月下旬、修理後の試験航海を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のクリヴァクI級フリゲート"ラードヌイ"は修理後の最初の航海を終えた]

2015年2月初頭から5月下旬まで地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはクリミアへ帰ってきた]
この間、2015年5月下旬には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』(第1段階)へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年9月下旬から10月初頭まで地中海東部へ派遣され、同海域での演習に参加しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]

2016年2月上旬には黒海艦隊の抜き打ち演習へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『抜き打ち演習』を実施する]

2016年5月5日、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイは地中海東部へ向かった]

2016年6月初頭まで地中海東部に滞在し、6月10日にセヴァストーポリへ帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはシリア沖からセヴァストーポリへ戻った]

その後は海上へ出る事は無く、セヴァストーポリでオーバーホールが行なわれていました。
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「ラードヌイ」のオーバーホールは間もなく完了し、2020年5月中旬には艦隊へ復帰するようです。
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