ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった
- カテゴリ:地中海情勢(2020年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年5月1日11時43分配信
【地中海で黒海艦隊の艦は演習を実施した】
地中海で黒海艦隊の艦は、対機雷偵察及び仮想機雷源突破の演習を実施した。
演習は、遠海ゾーンの常設グループの一員として任務を遂行しているロシア連邦海軍の艦の戦闘訓練計画に沿って実施された。
戦闘訓練活動には、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」の乗組員が関わった。
演習中、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」の乗組員は、対機雷偵察実施の任務を遂行し、黒海艦隊艦支隊の為に仮想敵の機雷源の通行を成し遂げた。
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」の乗組員は、掃海帯に沿って機雷危険海域を強行突破し、その後、艦の砲撃戦闘班により、浮遊機雷の模型が破壊された。
哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」と対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」の乗組員にとって、これは、海軍へ艦が受け入れられた日以来、海軍常設グループの一員として任務を遂行する為の地中海への最初の航海となる。

プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦の3番艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)は、2020年1月中旬にセヴァストーポリを出航し、1月16日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部へ行く]

プロジェクト22160哨戒艦の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」(2019年6月11日就役)は、2020年1月25日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
2020年2月6日、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、フリゲート「アドミラル・エッセン」は地中海東部で機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

プロジェクト11356Rフリゲート1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)は、同型艦「アドミラル・マカロフ」と共に2020年2月27日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
2月28日にはボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3月25日にヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部でヘリコプターの発着訓練を行なった]
3月下旬からは他の同型艦2隻(「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」)と共に各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の7番艦「オレホヴォ・ズエヴォ」(2018年12月10日就役)は、2020年4月20日頃にセヴァストーポリを出航し、翌4月21日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部へ行く]
2020年5月1日、この4隻は地中海東部で機雷源を突破する演習を行ないました。
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」:2019年12月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「クラスノダール」:2019年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2020年2月末から地中海東部に滞在
哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2020年1月末から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」:2020年4月末から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」:2020年1月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-56:2020年3月下旬から地中海東部に滞在
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