ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフはピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった
- カテゴリ:ロシアの水上艦

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年5月19日3時18分配信
【太平洋艦隊のヘリコプターKa-27PS乗員は複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」の甲板での発艦及び着艦へ取り組んだ】
沿海地方の太平洋艦隊海上航空隊の飛行場の1つのヘリコプターKa-27PS乗員は、ピョートル大帝湾において複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」の甲板での組織的な発艦及び着艦へ取り組んだ。
実地行動中に飛行士は複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」乗組員と協同で、航行中及び停止中の「マルシャル・クルイロフ」の甲板からの10回の発艦及び着艦を行なった。
飛行中、飛行装置の有視界着艦を保障する手段の動作、通信システム、艦内遭難救助班の準備態勢が点検された。
複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」は、太平洋艦隊で最も大きな水上艦である。
それは約24000トンの排水量を有し、全長は211メートル、速力22ノット。乗組員300名以上。
プロジェクト1914複合測定艦の2番艦「マルシャル・クルイロフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『アドミラルティ造船所』で1982年7月22日に起工され、1987年7月24日に進水し、1989年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
1990年2月23日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式に就役しました。

1990年7月9日にカムチャツカ半島のクラシェニーンニコフ湾(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。


1992年にはアメリカ西海岸のシアトルを訪問しました。
1996年6月末にはクリル諸島のシムシル島を訪れました。
その後はカムチャツカ半島を拠点として弾道ミサイルの追尾などに従事しました。
2004年4月には大陸間弾道ミサイル「トーポリ-M」の最大射程での発射試験のモニタリング、2011年8月には戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」からの弾道ミサイル「ブラヴァー」の最大射程での発射試験のモニタリングに従事しました。
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年)]
2011年~2012年10月にウラジオストクの艦船修理工場『ダーリザヴォード』で修理を行ない、一旦カムチャツカ半島へ戻りました。
[複合測定艦マルシャル・クルイロフは修理を終えて艦隊に復帰した]
2014年9月8日の「マルシャル・クルイロフ」

2014年10月17日に再びウラジオストクの艦船修理工場『ダーリザヴォード』へ到着し、近代化改装が始まりました。

近代化改装が完了したのは2018年秋でした。
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフは近代化改装を終える]
近代化改装完了後、「マルシャル・クルイロフ」は沿海地方多種戦力小艦隊へ転属し、ウラジオストクへ配備されました。
2018年9月に実施されたロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加し、その中で行なわれた沿海地方での上陸演習では、上陸作戦の指揮統制艦として行動しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]
2019年8月末からオホーツク海で行なわれた太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]
2020年3月末から4月上旬までオホーツク海で行なわれた太平洋艦隊の戦術演習へ参加し、2020年5月初頭にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]
5月19日、「マルシャル・クルイロフ」はピョートル大帝湾へ出航し、艦載ヘリコプターKa-27PS(第7062航空基地所属、普段は沿海地方のニコラエフカ飛行場に駐留)の発着艦訓練を行ないました。



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