ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦の1番艦クニャージ・ウラジーミルは2020年5月25日にロシア海軍へ納入される

『タス通信』より
2020年5月21日9時2分配信
【情報筋:最初の「ボレイ-A」潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は5月25日に海軍へ納入される】
モスクワ、5月21日/タス通信
最初の近代化されたプロジェクト955A(コード名「ボレイ-A」)戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「クニャージ・ウラジーミル」の海軍への受領-引渡証書は5月25日に署名される。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
「現在、潜水艦は白海の水中で課題へ取り組んでいます。
週末に巡洋艦は『セヴマシュ』へ戻ります。
潜水艦の受領-引渡証書への署名は5月25日に計画されております」
対談者は話した。
情報提供者によると、「クニャージ・ウラジーミル」で、6月中旬に艦の艦隊の戦闘編制への加入を意味する聖アンドレイ旗掲揚式典が計画されている。
潜水艦を建造した『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)は、『タス通信』が情報提供者より提示された情報にコメントしなかった。
以前、他の「防衛筋の」情報提供者は、5月12日に「クニャージ・ウラジーミル」がセヴェロドヴィンスクを去り、白海で検査試験を行なうと『タス通信』へ伝えた。
その後、この情報は北方艦隊により確認され、試験中、以前に特定された問題点の除去の件が点検され、艦の北方艦隊潜水艦部隊への加入時期の問題が解決される。
「クニャージ・ウラジーミル」は以前に国家試験を実施し、2019年秋には大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」の練習戦闘発射を行なった。
[ボレイ]
プロジェクト955及び955A潜水艦は海洋工学中央設計局『ルビーン』(『統合造船業営団』へ加入)により開発された。
各艦は16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載する。
国防省によると、改プロジェクト潜水艦は、低騒音、より良い操艦システム、深度維持システム、そして更には改善された兵器管制システムを有する。
[プロジェクト955Aボレイ-A戦略用途原子力水中巡洋艦]
プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦シリーズの4番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]
2013年10月、船体の水圧試験が実施されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは水圧試験を行なう]
2014年2月中旬、船体が完成しました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された]
2017年11月17日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミル進水(2017年11月17日)]
「クニャージ・ウラジーミル」は北方艦隊への配備が予定されております。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]
「クニャージ・ウラジーミル」は、2018年11月28日から12月24日まで洋上試験(工場航行試験)の第1段階を実施しました。

「クニャージ・ウラジーミル」は、初の試みとして、艦の洋上試験と並行して乗組員の慣熟訓練も行なっています。
[2019年末までにロシア海軍へ就役するボレイ-A級戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは洋上試験と乗組員の慣熟訓練を同時並行で行なう]
これまでは、海軍へ引き渡された後に乗組員の慣熟訓練を開始し、それが終わった後でパトロールなどの洋上任務に就いていたのですが、引き渡される前に乗組員の慣熟訓練も済ませ、就役後、すぐに洋上任務へ就けるようにするのが狙いです。
これが上手く行けば、今後就役する他の新造艦でも実施される事になるでしょう。
「クニャージ・ウラジーミル」は、本格的な航行試験に先立ち、2019年6月10日にセヴェロドヴィンスクを出航しています。
「クニャージ・ウラジーミル」は、2019年6月末から本格的に航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年6月末に航行試験を再開する]
2019年10月30日未明、「クニャージ・ウラジーミル」は、弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは白海からカムチャツカ半島へ弾道ミサイル"ブラヴァー"を発射した]
その後、白海で水上目標への魚雷発射試験を実施しました。
11月8日には白海で水中目標への魚雷発射試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは白海で魚雷発射試験を行なった]
洋上試験を全て終えた「クニャージ・ウラジーミル」は、11月21日に白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは洋上試験を完了した]
「クニャージ・ウラジーミル」は、2019年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈でした。
[第4のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]
しかし、最終洋上試験中に不具合が発覚した為、ロシア海軍への引き渡しは2020年に延期される事になりました。
[ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルのロシア海軍への引き渡しは2020年前半に延期される?]
造船所で不具合を修正した「クニャージ・ウラジーミル」は、それを確認、点検する為、2020年5月12日に白海へ出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは検査の為に白海へ出航した]
まず最初に浮上状態で各種試験を行なった後、5月16日から水中での試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは白海で水中試験を開始した]
試験は5月23日頃までには完了し、「クニャージ・ウラジーミル」はセヴェロドヴィンスクへ戻り、5月25日には受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されます。
そして正式なロシア海軍への就役式典~聖アンドレイ旗初掲揚式典は、6月中旬に開催される予定です。
[ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦の1番艦クニャージ・ウラジーミルは2020年6月末にロシア海軍へ就役する]
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