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ロシア海軍の最新海洋調査船ヤンターリはカリーニングラードでメンテナンスを行なう

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年5月22日10時38分配信
【この5年間で初めての海洋学調査船「ヤンターリ」の修理が始まる】

沿バルト造船工場『ヤンターリ』は、海洋学調査研究船「ヤンターリ」の技術的準備状態回復作業を開始する。
造船所広報サービスが指摘したように、これは、船が2015年5月にロシア連邦国防省へ引き渡されてから初めてのメンテナンスとなる。


「ヤンターリ」は、4月初頭に工場へ来た。
修理は、7年間の保証義務の枠組みで行なわれる。
特に、6月末までに一連の配管系及び船体の作業の実施が計画されている。

「技術的な船の状態は良好であり、この5年間、御客様から苦情は受けておりません。
ですが、与えられた任務を遂行する為の常時の準備状態を維持する為、適時にメンテナンスを行なう必要が有ります。
我々は、今、それに従事しております」

工場の艦船修理管理部は指摘した。

「ヤンターリ」は、プロジェクト22010のトップ船であり、沿バルト造船工場『ヤンターリ』ロシア連邦国防省深海調査総局の発注下で建造した。

公開情報源によると、船は2つのタイプの自律深海装置プロジェクト16810「ルイシ」プロジェクト16811「コンスル」を使用出来る。
複数の情報源によると、この船には更に深海有人装置「ミール」を搭載できる。

自律深海装置「ルイシ」「コンスル」は、それぞれ深度6000メートルと6270メートルまで潜航できる。
その用途は、海底に所在する物体のビデオ撮影と分類、マニピュレーター装置の助力による水中技術的作業の実行、水中の物体及び建造物の調査、最大で200kgまでの様々な物体の海底への運搬或いは水面への浮上である。

プロジェクト22010海洋学調査船の排水量は5200トン、船体長108.1メートル、幅17.2メートル。

現在、工場『ヤンターリ』では、2016年6月に起工されたプロジェクト22010の2番船「アルマーズ」が建造されている。




プロジェクト22010海洋学調査船「ヤンターリ」は、2010年7月8日にカリーニングラード造船所『ヤンターリ』で起工され、2012年12月4日に進水し、2015年5月23日にロシア海軍へ就役しました。

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[プロジェクト22010海洋学調査船]
満載排水量:5786トン
全長:107.8メートル
幅:17.2メートル
機関:950馬力のアジマス推進ポッド2基
速力:15ノット
航続距離:8000海里
搭載艇:プロジェクト16810深海潜水艇AS-37、プロジェクト16811深海潜水艇AS-39
乗員:60名


AS-37(16810)(下)とAS-39(16811)(上)
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就役後、大西洋へ進出して深海試験を含む各種試験を行ない、2015年10月28日に北方艦隊基地へ到着しました。

[ロシア海軍の最新海洋調査船ヤンターリは大西洋での試験を終えて北方艦隊基地へ到着した]

2016年10月には地中海東部へ進出し、その後、2016年11月中旬及び12月初頭にシリア沖で事故により海中へ沈んだ艦上戦闘機MiG-29K及びSu-33の捜索を行ない、機密性の高い機上機器を回収しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年11月13日/12月5日)・続報]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機事故(2016年12月)の原因は着艦拘束装置のケーブルとは関係が無い]

2017年9月29日にはボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、10月8日には同海峡を南下して再び地中海へ入っています。

2017年12月から2018年1月まで、南大西洋で消息を絶ったアルゼンチン海軍潜水艦「サンフアン」(2017年11月15日に交信途絶)の捜索へ参加しました。
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その後も北方艦隊基地へは戻らず、2018年5月初頭にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍の最新海洋調査船ヤンターリは地中海へ入った]
2018年6月9日にセヴェロモルスクへ帰投しました。

2019年11月にはカリブ海へ行き、トリニダード・トバゴを訪問し、12月にはパナマ運河を通過して太平洋へ入りました。

その後、南アメリカ大陸西岸沖を南下し、2020年1月末にはバルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と共に南極へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極大陸へ到着した]

2020年4月初頭、建造元の『ヤンターリ』造船所へ到着し、5月下旬から船のメンテナンスが始まりました。
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