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ロシア海軍とシリア海軍はタルトゥース港で合同演習を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年5月25日5時2分配信
【ロシア軍とシリア軍はタルトゥース港で合同演習を実施した】
タルトゥース(シリア)、5月25日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア及びシリアの将兵は、ロシア連邦の海軍基地が位置するタルトゥース港を破壊工作団から防護する合同演習を実施した。
ルトゥース駐留所司令ヴャチェスラフ・ロジオノフロシアの報道陣へ伝えた。

「シリア・アラブ共和国海軍とロシア連邦海軍の合同戦術演習が行なわれ、合同戦術演習中にタルトゥース駐留所の普遍的な防衛の問題へ取り組みました。
計画された演習の全ての目標は達成され、シリア・アラブ共和国海軍とロシア海軍は、タルトゥース海洋駐留所を保護し、防衛する準備を整えております」
ロジオノフ
は話した。

演習の筋書きの下、4名の水中破壊工作員は、自家製爆発装置を備えた敷設物の水底への設置を試みた。
彼らが居る可能性の有る場所へ、ロシア対水中工作艇「ラプトル」が到着した。
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ロシア軍シリア軍は、2名の破壊工作員を倒し、あとの2名は姿を消す事を試みた。
艇から地中海の水中へロシアの戦闘泳者が飛び込んだ。
破壊工作員は検挙され、ロシアの軍警察が待つ海岸へ連行された。

水中破壊工作員は、高速艇で海軍基地への侵入を試みる容疑者グループと一緒に行動した。
彼らは、離脱に成功しなかった。
「ラプトル」に支援されたもう1隻の艇「キネリ」がやって来て、容疑者を纏めて海岸まで連行した。

2隻の艇の為の水路は、最新のロシア製機雷掃海艦の1隻である「イワン・アントノフ」により清掃された。
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その乗組員は、複数の水中浮遊機雷を探知し、破壊した~いくつかは積載爆薬で、他は照準砲撃で。

「我々には艇で行動する破壊チームが有り、普段は手漕ぎボートで行なわれます。
新たな艦には、これに沿って舟艇一式を装備し、古い艦にはボートは有りません。
これは最も重要な経験であり、機雷の爆破の成功は、チームの取り組みに依存し、同時に多くの微妙な差異があります~海上の波、構成要員の訓練、まず初めに要員の訓練であります」
掃海艦
のエンジニア、ダニール・レメゾフは話した。

演習へは更に、シリア海軍掃海艇及びロケット艇が参加した。



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現在、シリアタルトゥースには、ロシア海軍第720物資-技術供給所が置かれています。
元々は、ソ連邦海軍時代の1971年に設立されたものです。

これは、地中海東部で行動するロシア海軍の艦船へ各種物資を供給し、更には、艦船の整備や簡単な修理を行なう為のものです。

ロシア海軍は2013年初頭から地中海東部へ艦船を常時展開させており、同年6月1日には、地中海ロシア海軍艦船を統一指揮する為、「地中海作戦連合部隊」が創設されました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

2015年10月には、タルトゥース港内の浚渫作業が行なわれました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]

2016年10月、ロシア国防省は、タルトゥースへ恒常的な海軍基地を作成する意向を示しました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥースへ恒常的な基地を作る]

2016年12月23日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥースの海軍基地の拡張に関するシリアロシアの協定に関する法令へ署名しました。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍基地は拡張される]

2017年1月20日までに、ロシアシリアは、タルトゥースの海軍基地に関する新たな協定へ署名しました。
新たな協定により、ロシア海軍は今後49年間タルトゥースを自由に使用できるようになります。
[ロシアとシリアはタルトゥースのロシア海軍基地に関する新たな協定を締結した]

協定は2017年12月にロシア連邦議会で批准され、正式に発効しました。
[タルトゥースのロシア海軍基地に関するロシアとシリアの協定は批准された]

2019年にはタルトゥースへ新たな艦船修理施設が開設される事になり、2019年10月15日から稼働を開始しました。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍艦船修理所は2019年10月15日に操業を開始する]


2019年12月には、タルトゥースロシア海軍シリア海軍との合同演習が行なわれました。

[シリア沖でのロシア海軍地中海作戦連合部隊とシリア海軍の合同演習は完了した]

そして2020年5月25日、再びタルトゥースロシア海軍シリア海軍との合同演習が行なわれました。

ロシア海軍からは、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」対水中工作艇「キネリ」が参加しました。

シリア海軍からは、ロケット艇掃海艇が参加したとの事ですから、おそらくはオーサ級ミサイル艇(プロジェクト205)エフゲーニャ級泊地掃海艇(プロジェクト1258)でしょう。
『Oryx Blog - ジャパン』より
2017年1月13日配信
【フォトレポート:シリア・アラブ海軍】


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」
2019年12月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「クラスノダール」2019年3月中旬から地中海東部に滞在
哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2020年1月末から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2020年4月末から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」2020年1月中旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」2020年5月下旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「サラトフ」:2020年5月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」:2020年5月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「カデート」2020年5月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-362020年5月下旬から地中海東部に滞在
工作船PM-562020年3月下旬から地中海東部に滞在
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